【異文化理解の好例】国ごとに全然違う!世界のミーティング文化

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日本の企業の会議は「開始時間はきっちり、終了時間はルーズ」とよく言われますよね。

では海外でのミーティングのスタイルや進め方はどのようなものでしょうか?

実は各国それぞれ、お国柄を反映した特色があります。

実際に僕もコロナ明けにヨーロッパ出張に行き、イタリア顧客との商談を経験して、ミーティング文化の違いに衝撃を受けました。

この記事では、世界各国のミーティングスタイルと、日本のミーティングスタイルとの違いについてご紹介します。

海外とのミーティングにチャレンジしたい人や備えておきたい人は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

このブログの管理人はこんな人
  • 英語を使って海外顧客相手に仕事する日系企業サラリーマン
  • もともと純ジャパ・海外経験なし、社畜生活で不眠症を経験
  • 自分を変えるべく独学で&国内で英語を習得、TOEIC950点
  • ドイツに研究留学して博士号取得、2024年から海外駐在へ
  • 英語で人生を豊かにする人を増やしたい!
目次

異文化理解の好例!イタリアでのミーティングスタイル

僕が実際にイタリアの顧客を訪問した際の商談は、次のような流れでした。

イタリアでのとあるミーティング
STEP
出迎え

エントランスで出迎え、握手してカフェテリアへ

STEP
アイスブレイク

カフェテリアでエスプレッソ片手にちょっとした立ち話(約10分)

STEP
ミーティング

会議室に移り、ようやくミーティング開始(この時点で予定より20分遅れ)

STEP
ランチミーティング

社員食堂でランチしながらミーティングの続き(ランチが美味しい&社員がみんなオシャレ…)

STEP
食後のコーヒーブレイク

カフェテリアのオープンテラスでエスプレッソ(ほかの社員も皆テラスでまったり)

STEP
お別れ

「次は日本で会おう!」と握手して笑顔でお別れ

いかがでしょうか?ラテン系らしくとても陽気でオープンな感じに、僕はとても衝撃を受けました^^;
(僕の会社からすると”得意先”との商談なので、おもてなしの要素は多少あったかもしれませんね!)

ミーティングの文化だけでなく、昼食後のカフェテリアで日光を浴びてリフレッシュして午後にそなえるという働き方も、僕にとってはとても新鮮な光景でした。

なんて羨ましい働き方・・・

その他の文化でのミーティングスタイル

では他の国のミーティングスタイルはどんな感じでしょうか?

僕が過去に参加した「異文化コミュニケーション」の研修資料から、文化によるミーティングスタイルの違いについての記載を抜粋したものがこちらです。

世界のミーティングスタイル
アメリカ

ミーティングの冒頭から非常にくつろいだ雰囲気。ミーティングの時間は必ずしも厳守されるわけではない。朝が多く朝食時のこともあるが、夕食や夜の開催はほとんどない。

ブラジル

意見の一致を得るには時間がかかるため、一緒に食事をしながらの事前ミーティングがある。タイムスケジュールを管理することは難しく、ミーティングが時間通り始まることはほとんどない。主題に直接関係なくても多くの人が会議室に来る。

エジプト

スケジュールを守ることは常に困難。ミーティングの開始時間を伝えられても、人々はよく「神の御心のままに(Inshallah ; インシャラー)という。責任も取りたくないようで、結論は指揮命令系統の決定に任せることを好む。

イラン

アジェンダは明確に作成されるが、各事項の時間枠はあいまい。よく割り込む。議論の最中にシニアマネージャーがいなくなっても、決済のために呼び戻される。

インド

上級職の人間がミーティングの議長を務め、自分の意見を主張する。議長が決済を下し、その他の人間はそれに従う。

インドネシア

時間管理は厳しくない(ジャム・カレット=ゴムの時間、時間はゴムのように柔軟だ)。ミーティングはお祈りのためにしばしば一時中断される。

韓国

年長者が尊重され、若いスタッフが同席していても話すのはトップマネージャーだけ。割り込みはしない。

中国

下位の人が話していても、みんな最上位職の人をみている(これは韓国も同じ)。誰が最上位にいるかを知りたがり、懸命に探そうとする。例えばビジネスの交渉において、最上位の人がすべてを決定しコントロールする。

ドイツ

午後5時を過ぎると、警備員に会議室を退室するように言われる。それが終業時間だから。

出典:Link Global Solution Inc. 異文化ミーティングマネジメントスキルより

いかがでしょうか、各国それぞれの特色が出ていると思いませんか?

時間のルーズさや上下関係など、各国の色が出ていて面白いですよね^^

あなたも海外のミーティングに参加することがあれば、どんな様子かぜひチェックしてみてくださいね!

日本のミーティングスタイル

では、世界的に見て日本でのミーティングはどんな特徴があるのでしょうか?

代表的なところでは「一人一人が順番に発言し、意見交換する」という面があり、これはスポーツで例えると「ゴルフ型」です。

ゴルフでは一人一人に打つ順番があり、その人が打ち終えるまで静かに見ることが礼儀ですよね。

日本のようなゴルフ型のミーティングでも同じように、一人一人が意見を言うチャンスがあり、割り込むことは失礼になります。

一方で欧米などでのミーティングは、スポーツで例えると「ラグビー型」です。

会議中の活発な発言・議論が好まれることが多く、他の人の発言に割り込む(タックル)ことも頻繁に行われます

ゴールに向けて、意見をぶつけ合い、推進することがこのスタイルでは良しとされています。

日本のミーティング(ゴルフ型)欧米などのミーティング(ラグビー型)
一人一人に発言チャンスがある
他の人の発言を遮るのは失礼なのでしない
活発に議論し、意見をぶつけ合いながら推進する
他の人の発言最中に割り込むことも頻発
日本と欧米などのミーティングスタイルの違い
出典:Link Global Solutions Inc. 異文化ミーティングマネジメントスキルより抜粋してまとめ

このような違いを知らず、ラグビー型の欧米人とのミーティングに、ゴルフ型の日本人が参加するとどうなるでしょうか?

ご想像の通り、「発言機会を待ち続けて最後まで何も発言しないまま終わる」ということが発生してしまいます。

そうならないようにスタイルの違いを知って、そして勇気を持って発言できるよう、日ごろから準備をしておきましょう。

出典:Link Global Solution Inc. 異文化ミーティングマネジメントスキルより

まとめ

今回は、僕が実際に経験したイタリアのミーティング文化と、世界各国のミーティングスタイルについてご紹介しました。

仕事で外国人とミーティングする際は、時間のルーズさや会議中の割り込み、上下関係など、「日本とはスタイルが異なる」ことを理解して臨みましょう。

尚このように、外国人とのミーティングで文化の違いを感じられるのは、僕が感じる「英語を話せるようになって変わったこと」の1つです。

次の記事で、これ以外の「英語を話せるようになって変わったこと」についてまとめているので、英語を習得した先の体験談を知りたい方はぜひチェックしてみてくださいね。

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