「通訳がいれば、わざわざ語学力必要ないんじゃないの?」
「通訳ありのミーティングはやりづらい!うまく進めるコツって?」
ビジネスミーティングに通訳がいれば、確かに語学力がなくても意思疎通が取れるのは間違いないです。
でも通訳あり/なしの両方を経験してみると、通訳ありのミーティングは結構やりづらく、デメリットが大きいと感じます。
今回は、通訳が入るミーティング現場の実態とそのメリット・デメリットや、通訳ありミーティングをうまく進めるコツについて解説します。
通訳あり/なし両方を実体験した僕の意見としては、やはり通訳を介さず直接コミュニケーション取れた方が間違いなく良いです。
これからビジネスでミーティングを行う予定がある方、特に通訳を介して行う方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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英語ビジネス商談の進み方 通訳あり/なしの場合で比較すると?
通訳が入らない場合と入る場合とでミーティングの進み方がどう違うか、簡単に表した次の図を見てみましょう。
まず通訳が入らない場合のミーティング(図の左側)は、あなたが日本人相手に日本語でミーティングしているのと同様、シンプルな会話のキャッチボールです。
相手と直接コミュニケーションを取るので、当然やりとりはとてもスムーズですよね。
一方で通訳が入る場合のミーティング(図の右側)では、あなたが話した内容を通訳が聞いて翻訳し、翻訳した内容を相手に話すというプロセスが間に入ります。
あなたと通訳が話している間、相手は特に何もできず待っているだけになってしまいますし、逆に通訳と相手とが話している間はあなたは待っているだけになります。
つまり、余計な時間が発生してしまうということです。
このため、同じミーティング時間内でも、相手とやりとりできる回数が減ってしまうことになります。
これは、特に忙しい相手との商談のような場では非効率ですよね。
通訳が入る場合の情報交換量は、入らない場合に比べて半分~3分の2くらいになってしまうイメージで、不完全燃焼で終わることがあります。
勘違いが起こるのは致命的
あなたの発言の意図を、まずは通訳がしっかり理解しないと、相手に間違った意図で伝わってしまう可能性があります。
そして残念なことに、通訳と相手との会話が理解できない場合は、あなたはそれに気づくことすらもできません。
また、あなたの意図と違う答えを相手が答え始めても、途中で遮ることもできませんよね。
その結果、通訳を介してあなたの元に、勘違いに基づいた回答が来るので、あなたの期待とはかけ離れた内容になってしまいます。
そして勘違いポイントを訂正して、もう一度同じ質問する、というターンが始まります。
通訳を介して話すと、どうしてもこういった勘違いが発生してしまいやすく、時間を大きく浪費してしまいます。
伝言ゲームみたいな感じですね^^;
通訳が入るミーティングのメリットとデメリット
実際に両方経験して感じた、通訳が入るミーティングのメリットとデメリットを比較すると次のようになります。
メリット | デメリット |
---|---|
顧客と現地語で直接やりとりしてくれる 顧客からするとストレスが少ない 伝えにくいことも現地習慣に合わせて伝えてくれる | 伝えたいことを伝えにくい やりとりに倍の時間がかかる 通訳が理解できない内容は伝えられない |
通訳が入るミーティングのメリット
相手の言葉を知らなくてもコミュニケーションが取れるという点では、あなたにとっては大きなメリットですよね。
また通訳は、相手が住む国の言葉や商習慣をよく知った上でやりとりしてくれるので、相手からすると安心感が生まれます。
少々伝えにくいことであっても、現地の習慣に合わせて、通訳が代わりにうまく伝えてくれることもあります。
価格交渉など、通訳が入った方が上手くまとまることもあるようです。
通訳が入るミーティングのデメリット
やはり通訳を返すと、あなたから伝えたいことが伝わりきらない、伝わっているか分からないという大きなデメリットがあります。
また既に解説したように、やりとりに時間がかかり、情報交換できる機会が限られてしまうデメリットも大きいです。
通訳がうまく訳せるように、あなたが発言する際に簡単な言葉を選んだり、端的に説明したりといった工夫が必要になります。
どちらかというと、メリットよりデメリットの方を強く感じます。
通訳ありミーティングをうまく進めるコツ
僕自身は通訳ありのミーティングにはデメリットを感じることが多いので、できるだけ直接コミュニケーションを取るようにしています。
それでも、例えば相手が英語を話せず中国語のみ可の時など、どうしても通訳に頼らないといけない場面は発生します。
そんな時でもうまく進めるためのコツとしては、次のようなことを意識しましょう。
・会議の意図や想定している流れ、商品の細かい説明(特徴やQ&A対応など)を通訳者と事前によく話しておく
・どうしても聞きたいポイントは事前に決めておき、早めに聞く(時間切れ防止のため)
・通訳者と相手が話している間に、次に話す内容を考えておく(できるだけ簡潔に伝えられるように)
通訳者が入る場合はどうしてもミスコミュニケーションが発生してしまいやすく、やりとりできる回数も限られるので、「1回あたりのやりとりの密度を上げる」ことが大事になります。
そのためには、通訳とうまく連携することが必要不可欠です。
でもやっぱり、通訳なしのミーティングの方が断然良いのは間違いないです!
まとめ
今回は通訳ありミーティング現場の実態から、そのメリット・デメリットや、うまく進めるコツについて解説しました。
ミーティングは、相手の声を直接聞ける貴重なチャンスなので、やはり直接コミュニケーションを取れるに越したことはありません。
相手が英語を話せない場合は仕方ないですが、英語を話せる場合は極力、通訳を介さず直接コミュニケーションをとることをおススメします。
なお英語でのコミュニケーションは、英語力だけでなく、実は異文化理解も大事です。
次の記事で、異文化理解の実例として、僕が経験した海外でのミーティングスタイルの違いについて紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね。
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