【例文あり】英語プレゼン成功の鍵!説得力を高めるコミュニケーション術

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英語でのプレゼンテーションが初めてで、どのように立ち振る舞えばいいのか分からない
「アイコンタクトやジェスチャーなど、効果的なコミュニケーションのためのフィジカルスキルも学びたいなぁ」

英語でのプレゼンテーションは多くの日本人にとって大きな挑戦ですよね。

プレゼン成功の鍵、それは「説得力」です。

この記事では、日本と海外のプレゼンスタイルの違いを基に、説得力のある英語プレゼンにする方法を例文とともに解説します。

僕自身、元々は英語プレゼン経験ゼロでしたが、今では海外顧客への技術営業担当として毎週のように英語プレゼンしていますし、年に数回は海外の学会や展示会でプレゼン機会もあります。

その経験から、あなたのプレゼンテーションがレベルアップするためのヒントを共有しますので、ぜひ活用して下さいね!

このブログの管理人はこんな人
  • 英語を使って海外顧客相手に仕事する日系企業サラリーマン
  • もともと純ジャパ・海外経験なし、社畜生活で不眠症を経験
  • 自分を変えるべく独学で&国内で英語を習得、TOEIC950点
  • ドイツに研究留学して博士号取得、2024年から海外駐在へ
  • 英語で人生を豊かにする人を増やしたい!
目次

日本と海外で全然違う!コミュニケーションの捉え方比較

英語プレゼンを成功させるための第一歩は、あなたのメッセージを聴講者にしっかり伝えることです。

ではメッセージをしっかり伝えるにはどうしたら良いのでしょうか?

メラビアンの法則によると、メッセージの信憑性に繋がる要素とその影響力の比率は、次のようになります。

3つの要素内容影響力の割合
言語情報(Verbal)言葉やメッセージからの情報7%
聴覚情報(Vocal)イントネーションや発音などの「話し方」からの情報38%
視覚情報(Visual)ビジュアル資料やボディランゲージからの情報55%

3つの要素がすべてVから始まる単語なので「3Vの法則」とも言われています!

この法則によると、視覚情報の影響度が一番大きく(55%)最もインパクトが強いことが分かります。

これは日本人のコミュニケーションにおける影響度と同じでしょうか?

一説によると日本人は言語情報からの影響度が一番大きく(約50%)、次いで視覚情報と聴覚情報がほぼ同じくらい(ともに約25%)と言われ、メラビアンの法則と大きく異なることが分かります。

つまり日本人と外国人とで、コミュニケーションの捉え方が大きく異なるということです。

この違いからは例えば、あなたが話し手として外国人相手にプレゼンをするとき、聞き手はあなたの資料やボディランゲージなどの視覚情報を大きく重視していることになります。

一方で日本人が最も重視している言語情報は、聞き手が外国人の時にはインパクトはあまり大きくないこともわかります。

日本人が外国人を相手にプレゼンテーションをする際は、まずこの感覚の違いを知る必要があります。

ちなみに:日本と海外、なぜこんなに違うの?

なぜこのように違うのか、理由は定かではないですが、僕は「どれだけ言語でコミュニケーションが取れるか」の環境の違いが一因ではないか?と考えています。

日本では外国人の往来は少なく、日本語という単一の言語でコミュニケーションが取れるので、言語情報の影響度が高いのも納得です。

一方で海外では、外国人の往来が多く異なる母国語の人同士の会話がよく発生することから、ジェスチャーのような視覚情報を交えて意思疎通することが重視されている、と考えるとリーズナブルですよね。

視覚情報のインパクトを高めるスキル

メラビアンの法則によると視覚情報の影響度は55%、つまり半分以上は視覚情報から来ていることになります。

プレゼンにおいても、視覚情報のインパクトを高めてあなたのメッセージをしっかり届けることが重要です。

海外の学会や展示会などで、プレゼン中はスライド(スクリーン)を見て話し、聴講者の方を全く見ないスタイルの日本人プレゼンターを本当によく見かけますが、それでは聴講者にはメッセージが伝わりません

スライドはあくまで脇役で、プレゼンターであるあなたが主役だということを意識しましょう。

具体的には次の3つの観点でインパクトを高めて、聴講者に対してメッセージを伝えましょう。

視覚情報のインパクトを高めるための3つのスキル
  1. アイコンタクトでインパクトを高める
  2. ボディランゲージでインパクトを高める
  3. プレゼンスライドでインパクトを高める

アイコンタクトでインパクトを高める

英語圏ではアイコンタクトが会話コミュニケーションにおいて重要視されますが、日本では通常そうではありませんよね。

聖心女子大学の奥切恵教授の「日本人大学生による英語プレゼンテーションとアイコンタクト」では、日本のアイコンタクト文化について次のように解説しています。

・日本の文化ではアイコンタクトは控えめであり、これは日本人が一般的にシャイな性格を持つとされる理由の一つとされている
・日本人は他人とのアイコンタクトを避ける傾向があり、これはしばしば他の文化から見て不可解または混乱を招く行動と解釈される

・(一例として)日本人ビジネスマンはアメリカ人よりもアイコンタクトが少ないため、アメリカ人ビジネスマンは日本人が何を考えているかよくわからない、またはビジネス関係を結ぶ意思がないとネガティブに感じることが多い

外国人相手に英語でプレゼンテーションをする際も、このアイコンタクトを控えめにする日本人の傾向は、プレゼンのインパクトにマイナスの影響を与えると考えられますよね。

このような文化的背景を理解しながら、意識的に聴衆全体をゆっくりと見回して聴講者とアイコンタクトを取り、あなたのメッセージを効果的に伝えるようにしましょう。

プレゼンテーション中に目をそらすことなく、自信を持って聴講者とのアイコンタクトを維持することで、信憑性アップに繋がります。

過度なアイコンタクトは聴講者を不快にさせる可能性もあるので、適度な頻度と長さのバランスも重要です。ほどほどに!

ジェスチャーでインパクトを高める

外国人と話してて、両手を広げたり親指を立てたり、「ジェスチャー多いなぁ」「大げさだなぁ」と思うことはありませんか?

TEDでもよくわかるように、海外ではプレゼン中にジェスチャーが多用されていて、聴講者に印象付けされています。

あなたのプレゼンのインパクトを高めるためにも、効果的なジェスチャーを取り入れることをおススメします。

慣れていない日本人がいきなりやるのは難しいですが、簡単なところで「数字を指で表す」ことからトライしてみましょう。

やってみよう!数字を指で表すジェスチャー

あなたのプレゼンの中の論点の数とそのどの部分を話しているか、指で数字を表すことが簡単で効果的です。

例えば次のような話の構成を、1~3の数字を指で表しながら話すと、聴講者はあなたのプレゼンを理解しやすくなります。

・この商品は他社製品と比べて3つのメリットがあります。
・1つ目のメリットは〇〇です。なぜなら・・・
・2つ目のメリットは□□です。なぜなら・・・
・3つ目のメリットは△△です。なぜなら・・・

指で数字を表すジェスチャーは、プレゼンに限らず日常でもよく使われているので、慣れておくと便利です。

なおここで、手で数字を表す方法は次の画像にあるように日本と海外とで異なるので注意しましょう!

英語圏での数字の表し方。Daijob.com 英語慣れしているように見せるジェスチャー より引用

プレゼンスライドのインパクトを高める

スライドを使って英語プレゼンをする場合は、スライドの英語表現にも気を配りましょう。

スライドに解説などを入れる時は、文章全文を入れるのではなく、キーワードやフレーズのみで簡潔に表現します。

海外の学会や展示会などで、説明文章が長々と書いてあるスライドを使って、ただそれを読み上げるスタイルの日本人のプレゼンを本当によく見かけます。

英語で話す不安からか、話す原稿そのものをスライドに書いてしまうのだと思いますが、それでは誰も読んでくれず、聴講者にメッセージが伝わりません

次の記事で、スライド作成時の英語表現について解説しているので、詳しく知りたい方はぜひチェックしてくださいね。

聴覚情報のインパクトを高めるスキル

メラビアンの法則によると、聴覚情報の影響度は38%です。

視覚情報の55%に次ぐ大きなインパクトを持つ情報で、視覚情報と聴覚情報の2つで影響度の9割以上を占めることになります。

文京学院大学の論文「The 7P’s: A Framework for Building Communication Skills」によると、英語のコミュニケーションスキルを7つのPというフレームワークで解説しています。

・Pronunciation(発音)
・Pace(ペース)
・Pause(一時停止)
・Punch(強調)
・Power(力)
・Passion(情熱)
・Posture(姿勢)

このうち、聴覚情報に関連するPとして次の4つが含まれています。

Pronunciation(発音)

Pronunciation(発音)が正確であることにより、コミュニケーションの効果が大きく向上するのは想像できますよね。

本番で発音に迷わないよう、プレゼン練習を何度も繰り返しておきましょう。

なお、発音を基礎から学びたい場合は「英語耳」という書籍で勉強することもできますが、僕のおススメはスタディサプリのアプリです。

次の記事で、スタディサプリとネイティブキャンプがコラボレーションした英会話セットプランについて解説しており、そのアプリを使えば動画で発音の基礎も学ぶことができて便利です。

発音だけでなくシャドウイングや使えるフレーズの練習などとても多くの機能が備わっている上に、ネイティブキャンプで実践練習もできるお得なプランなので、ぜひチェック試してみて下さいね!

Pace(ペース)

Pace(ペース)は、プレゼンターであるあなたのメッセージを効果的かつ表現豊かに伝えるためのツールです。

一定のペースで単調に話し続けたり、ペースが速すぎたりすると、聴講者にとって認識しづらいプレゼンになってしまうので、理想的なペースは「早すぎず遅すぎず」「聴講者が情報を処理しやすい速度」です。

具体的なペース調整の仕方としては、内容によって例えば次のようになります。

早いペースで話してもよい内容:
Before we dive into the main topic, let me quickly recap last year’s sales figures. In January, we had a 10% increase, February saw a slight dip of 2%, and by March, we were back on track with a 12% rise.

(訳)主要なトピックに入る前に、昨年の売上数字を簡単に振り返らせてください。1月には10%の増加があり、2月にはわずか2%の減少が見られましたが、3月には12%の増加で再び順調になりました。

この例文のように、既知の情報や簡単な概要を示す場合は早いペースで話しても問題ありません。

ゆっくりなペースで話した方が良い内容:
Now, let’s delve into the new marketing strategy we’re proposing. This approach is based on extensive research and involves several nuanced steps. First, we’ll target a specific demographic, focusing on their unique needs and preferences…

(訳)それでは、私たちが提案している新しいマーケティング戦略について詳しく見ていきましょう。このアプローチは、徹底的な研究に基づいており、いくつかの繊細なステップが含まれています。まず、特定の層をターゲットとし、彼らのユニークなニーズや好みに焦点を当てて…

一方でこの例文のように、新しい情報や複雑なトピックを詳しく説明する場合はゆっくりなペースで話しましょう。

Pause(間)

Pause(間)は、スピーチの流れを意味的・文法的に区切る手段として効果的で、聴講者が情報を整理したり理解しやすくする効果があります。

具体的な間の取り入れ方としては、例えば次のようになります。

Today, I’d like to address a topic… (pause) …that affects each and every one of us… (pause) …Digital Privacy. In this age of technology… (pause) …our personal data is more vulnerable than ever. But remember… (pause) …with the right knowledge and tools… (pause) …we can protect ourselves and ensure our digital safety.

(訳)今日、私たち全員に影響を与えるトピックについてお話ししたいと思います…(一時停止)…それはデジタルプライバシーです。この技術の時代に…(一時停止)…私たちの個人データはこれまで以上に脆弱です。しかし、覚えておいてください…(一時停止)…正しい知識とツールがあれば…(一時停止)…私たちは自分自身を守り、デジタルな安全を確保することができます。

この例文では、一時停止を使用して、聴講者の注意を引きつけ、キーポイントや重要な情報を強調しています。

Punch(強調)

Punch(強調)は、言葉やフレーズにおける強調やアクセントを指します。

単語の中の特定の音節や、文章の中の特定の部分を強調することで、その部分を他の部分よりも目立たせることができ、話す際の情報伝達やメッセージの重要性を強くする効果があります。

具体的な間の強調の仕方としては、例えば次のようになります。(太字の部分が強調

Today, I want to discuss a topic that’s crucial to our future. The environment is not just a buzzword; it’s the foundation of our existence. If we ignore it, we do so at our own peril.

(訳)今日、私は私たちの未来に極めて重要なトピックについて議論したいと思います。環境は単なる流行の言葉ではありません。それは私たちの存在の基盤です。もし私たちがそれを無視するならば、自らの危険を冒すことになります。

この例文では、「crucial」「environment」「foundation」の部分を強調しており、聴講者の注意を特定のキーポイントに集中させることができます。

まとめ

この記事では、日本と海外のプレゼンスタイルの違いを基に、説得力のある英語プレゼンにする方法を、例文とともに解説しました。

アイコンタクトやジェスチャー、声のバリエーションなどのポイントに注意して、あなたのプレゼンテーションをインパクトあるものにしましょう。

なお、英語プレゼンができる日本人は本当に少ないので、抵抗なく完遂できる人材は特に日系企業で重宝されます。

これは見方を変えると、英語プレゼンテーションスキルは、あなたの武器になるということです。

このブログでは、英語を武器に会社員として理想のキャリアを掴んでいく「英語系会社員2.0」という生き方を発信しています。

次の記事で、英語系会社員2.0についてより詳しく解説しているので、英語を武器にしてキャリアアップしたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

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