ビジネス英語と日常英語、どう違う?どちらから学習始めるべき?

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「ビジネス英語って日常英語を習得してないと無理なんでしょ?」
「仕事で英語が必要になった!まず何から勉強を始めたらいい?」

ビジネスで英語を使う機会がある、または将来的にビジネスで英語を使いたいという人にとっては共通の疑問だと思います。

ビジネス英語も日常英語も、要素に分けていくと学習のステップはどちらも同じで、実はビジネス英語の方が習得しやすいという側面もあります。

この記事では、ビジネス英語と日常英語の違いと、その習得の仕方のコツについて解説します。

実際にビジネスと日常の両方で英語を使う経験をもとに解説しているので、これから仕事で英語を使う予定の人や、どちらの英語から学ぶか迷っている人はぜひ参考にしてくださいね。

このブログの管理人はこんな人
  • 英語を使って海外顧客相手に仕事する日系企業サラリーマン
  • もともと純ジャパ・海外経験なし、社畜生活で不眠症を経験
  • 自分を変えるべく独学で&国内で英語を習得、TOEIC950点
  • 現在はドイツ駐在中
  • 英語で人生を豊かにする人を増やしたい!
目次

ビジネス英語と日常英語の違いは?

日本語でも、ビジネスシーンでの会話は日常での会話に比べて、丁寧語や敬語、独特の言い回しなど、一段レベルアップした会話というイメージがありますよね。

その関係性は英語でも同じで、ビジネス英語は日常英語よりも丁寧な表現を使います。

つまり使われる単語、表現が異なるのですが、一方で発音や文法は同じ英語なので変わりません。

項目日常英語ビジネス英語
単語・表現カジュアルな(くだけた)単語・表現丁寧で正確な単語・表現
文法通常の英文法通常の英文法
発音通常の英語の発音通常の英語の発音

またビジネス英語は日常英語と違い、丁寧なので省略形やスラングを使わないという特徴もあります。

例えばこんな違いがあります

同じような内容でも、日常英語とビジネス英語とでは、例えば次のように表現に違いがあります。

日常英語とビジネス英語の違いの例
何かを欲しい時

・日常英語:I wanna have XXX.
・ビジネス英語:I would like to have XXX.

相手に何かを依頼したい時

・日常英語:Can you do XXX?
・ビジネス英語:I was wondering if you could do XXX.

実際のビジネスの場ではどっちも必要

ビジネスで英語を使うからといって、ビジネス英語「だけ」を使えればよいという訳でもありません。

商談などビジネスのミーティングでは当然、ビジネス英語を使いますが、ミーティング前後や休憩中のスモールトーク、時には会食など、ビジネスとはいえ日常英会話に近い場面が必ずあります

僕自身も海外顧客と英語でミーティングをする時、商談前のアイスブレイクなど、日常英語も必要になる場面によく出くわします。

これは少し極端な例ですが、イタリアの顧客を訪問した時には、商談の前にカフェでエスプレッソを飲みながら雑談タイムがあり、ビジネス英語と日常英語とで使う場面が全体で半々くらいでした。(⇒詳しくはこちらの記事で

とはいえビジネス上の付き合いの相手なので、
完全に砕けた表現は使わず、ビジネス英語寄りですね!

どっちから学習を始める?おススメはビジネス英語から

では、これから英語を学ぶという初心者にとって、ビジネス英語と日常英語はどちらから学ぶのが良いでしょうか?

日常英語の丁寧版がビジネス英語なので、まずは日常英語を習得しないといけない、と思っている人が多いですが、実は必ずしもそうではありません。

あなたがビジネスの場面で英語を使うことがあるのであれば、先にビジネス英語を習得することをおススメします。

僕がそうおススメする理由は、次の3つです。

日常英語よりもビジネス英語から学ぶことをおススメする3つの理由
  1. 定型表現があり、使いやすい「型」を覚えれば実践ですぐ使えるから
  2. あなたの専門分野のトピックなので話しやすいから
  3. ビジネス上のスモールトークもビジネス英語寄りだから

定型表現があり、使いやすい「型」を覚えれば実践ですぐ使えるから

日常英語よりもビジネス英語から習得した方が良い理由の1つ目は定型表現があり、使いやすい「型」を覚えれば実践ですぐ使えるからです。

ビジネス英語では、電話の応答や会議の進行など、シーン別でよく使われる頻出の定型表現があります。

典型的な定型表現としては、例えば次のようなものがあります。

・Thank you for giving me the opportunity to XXX. (XXXの機会を頂きありがとうございます)
・I look forward to collaborating with you. (一緒にお仕事できるのが楽しみです;自己紹介の終わりによく使う)
・I hope this email finds you well. (お変わりないことを願っております;メールの書き出しでよく使う)

ビジネスのシチュエーションの数は限られているので、このような「型」を使えるよう繰り返しトレーニングすると、実践ですぐ使えてとても有効です。

上の3つの例は僕自身もホントによく使っています!

あなたの専門分野のトピックなので話しやすいから

日常英語よりもビジネス英語から習得した方が良い理由の2つ目はあなたの専門分野のトピックなので話しやすいからです。

日常英語はトピックが広範囲に渡るので、本当に幅広い種類の単語や表現を使う必要がある一方、ビジネス英語ではあなたの業務に関連した単語や表現を扱うはずですよね。

例えば僕の場合、とある化学品の技術営業担当としてプレゼンをするときに、Product(製品)Improvement(改良/改善)Axis(軸:グラフの説明で)といった単語をよく使います。

どれも1回のプレゼンで数回は出てくる頻出ワードで、1度覚えてしまえば何回でも使える便利な単語でもあります。

逆に商談相手からも同じ単語が出てくるので、リスニングの時にも発言の内容が理解しやすいですし、何を言っているか追い付かなくても、単語が拾えればある程度予想がつきます。

あなたの専門分野でよく使われる単語を知っておけば、スピーキング・リスニングともにすぐ使えるようになるので、話しやすいのです。

僕もどちらかというと、ビジネスより日常会話の方が語彙力が少なくて苦手です^^;

ビジネス上のスモールトークもビジネス英語寄りだから

日常英語よりもビジネス英語から習得した方が良い理由の3つ目はビジネス上のスモールトークもビジネス英語寄りだからです。

日常英語の表現(例えば省略形やスラングなど)をビジネスの場面で使うのは、時と場合、相手との関係性にもよりますが、基本的には失礼にあたります。

逆にビジネス英語の表現を日常英語で使うのは、少々カタイ印象を与えることはあっても、失礼にはなりません。

ビジネス英語の丁寧な単語・表現を使えるようになっておいた方が無難なのです。

外国人が日本語を習う場合も、まずは敬語(丁寧語)を
使えるようにするところから始まるそうですよ。

両方とも習得したいときの効率的な学習方法

ビジネス英語も日常英語も、最終的にはどちらも習得が必要だということはわかっても、いきなり両方に着手するのは難しいですよね。

すでに解説した通り、ビジネス英語と日常英語とでは使う単語・表現が違うので、学習する場合は学ぶ単語・表現が違うことになります。

言い方を変えると、ビジネス英語と日常英語は、扱う単語や表現が違うだけで、習得していくステップは実は同じです。

ですので、使う教材をビジネスと日常とで使い分けて、両方とも同じ方法で学習すれば良いのです。

では具体的にどういう風に学習を進めたら良いかというと、次のようにビジネス英語から学び、日常英語に広げていくことをおススメします。

ビジネス英語と日常英語、両方習得を目指す人へのおススメの学習ステップ
STEP
ビジネス英語の型を習得する

ビジネス英語の教材を使ってインプット&アウトプット練習を繰り返し、型を習得します。
瞬間英作文やシャドウイングなどの応用練習、そしてオンライン英会話などの実践練習を組み合わせます。

STEP
扱う教材の単語・表現を日常英語に広げていく

STEP 1のトレーニングに慣れてきたら、要領で、扱う教材を日常英語のものに切り替え、STEP 1と同様の方法でインプット&アウトプット練習を繰り返し、レパートリーを増やします。

このように学習を進めることによって、次のようなメリットが期待できます。

・使う「型」の数が限られているので何度も繰り返して学習しやすい
・学習そのもののリズムも掴める上に成長も感じられ、挫折しにくい
・実践で使って自信にもつながり、学習の好循環を生み出せる

まずは単語や表現が限られるビジネス英語で「型」と自信を身に付け、日常英語の表現を徐々に増やしていくというのが効率が良くおススメです。

まとめ:ビジネス英語からはじめよう

今回は、ビジネス英語と日常英語の違いと、その学習方法について解説しました。

もしあなたがビジネス英語か日常英語、どちらから学ぶべきか悩んでいる場合は、ビジネス英語の習得から目指すことをおススメします。

ビジネス英語と日常英語は、実は使われる単語や表現が異なるだけで習得のステップは基本的に同じなので、ビジネス英語習得の経験はそのまま、日常英語習得にも活かせますよ。

英語学習はこのように、習得までの道のりを理解して、戦略的・効率的にトレーニングを進めるのが最短ルートです。

次の記事で、英語習得への道のり(ロードマップ)について解説しているので、ぜひチェックしてくださいね。

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