【実体験レポート】日本人の英語発音はひどい?海外の反応は?

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「日本人の英語発音はひどい」とよく言われますが、これは本当でしょうか?

僕自身もそういう話をよく聞き、もっと発音を磨かないと!と必死に練習したのですが、どうしても発音に自信が持てないでいました。

でもドイツに留学して外国人と話してみて、そこまで発音にこだわりすぎなくて良いんだな、と考え方が変わりました。

ネイティブ並みの発音じゃない僕の英語でも十分通じましたし、何より外国人の発音も必ずしも完璧じゃないと体感したことが大きいです。

この記事では、日本人の英語発音がひどいと言われる理由や、海外の人々が日本人の英語発音についてどう感じているかを、僕の実体験を交えながら解説します。

発音に自信を持てない人、外国人相手に話すのをためらってしまう人は、ぜひ参考にしてくださいね。

このブログの管理人はこんな人
  • 英語を使って海外顧客相手に仕事する日系企業サラリーマン
  • もともと純ジャパ・海外経験なし、社畜生活で不眠症を経験
  • 自分を変えるべく独学で&国内で英語を習得、TOEIC950点
  • ドイツに研究留学して博士号取得、2024年から海外駐在へ
  • 英語で人生を豊かにする人を増やしたい!
目次

「日本人の英語発音はひどい」と言われる理由

どこからともなく聞こえてくる「日本人の英語発音はひどい」という言葉、果たして誰が言ってるのでしょうか?

僕もそう聞いていましたし、自分の発音もきっとひどいんだろうなと思い込んで、なかなか人前で英語を話す勇気が出ませんでした。

では一体なぜ、このような言葉が聞こえてくるのでしょうか。

僕はその理由は「そもそも日本人にとって英語の発音はハードルが高い」ことと、「比較対象のレベルが高すぎる」ことの2つじゃないかな、と思います。

そもそも日本人にとって英語の発音はハードルが高い

日本人の英語発音はひどいと言われてしまう理由の1つ目は、「そもそも日本人にとって英語の発音はハードルが高い」ことです。

日本人にとって英語発音の難しいポイントとはどういうものか、例えば次のような点が挙げられます。

日本人にとっての英語発音のハードル

音韻体系が全然違う

まず、日本語と英語の音韻体系の違いが大きな要因です。

日本語は母音(あ、い、う、え、お)と子音(それ以外)のバランスが取れた言語で、発音が比較的シンプルです。

一方で英語は、多くの子音や母音、そして子音クラスター(連続する子音)を持っていて、発音が複雑です。

このため、日本人は英語の発音を学ぶ際に困難を感じることが多いのです。

日本語にない難しい発音がある

英語には日本語にない発音があり、特に「R」と「L」、「V」と「B」、そして「Th」の発音は日本人にとって難しいとされています。

日本語では「R」と「L」、「V」と「B」の区別がなく、カタカナで読み方を書くと同じ表記になってしまいますよね。

また日本語には「Th」のような、舌の先を少し噛んで音を出すような発音がないため、例えば「Think」と「Sink」などの単語を区別して発音するのも難しいです。

日本語にないこれらの音を正確に発音するのが難しいことも、「日本人の英語発音はひどい」と言われる一因です。

アクセントとイントネーションが違う

英語のアクセントとイントネーションも日本人にとって難しい要素です。

日本語は静的アクセントであり、高低の差が少ない一方で、英語は動的なアクセントとイントネーションを持っていて、単語や文の意味を変える要素となります

このため、日本人は英語のアクセントとイントネーションをマスターするのが難しいです。

比較対象のレベルが高すぎる

日本人の英語発音はひどいと言われてしまう理由の2つ目は、「比較対象のレベルが高すぎる」ことです。

「発音がひどい」と聞くと、比較対象として英語ネイティブのアメリカ人やイギリス人のペラペラ英語を自然と思い浮かべていませんか?

彼らのようなネイティブ発音を基準にすると、大半の日本人の英語発音は「ひどい」です、これは間違いありません。

でもよく考えてみると、外国人全員が英語ペラペラなわけではなく、母国語の訛りがある非ネイティブの方がむしろ多いんですよね。

ある調査によると、世界の英語話者のうちネイティブは25%程度だそうです。大半の75%は非ネイティブということですね!

では日本人の英語発音は、非ネイティブの中で比べるとどうか?というと、それでも残念ながら平均より低めだとは思いますが、特別「ひどい」とは思いません。

大ざっぱに言うと日本を含む東アジアが特に母国語訛りが強い傾向にあるなぁという印象で、おそらく言語間距離が遠いことと関連しているのかな、と思います。

言語間距離って何?という方は、次の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてくださいね!

海外の反応は?実体験レポート

では海外の人々は、日本人の英語の発音にどのように反応しているのでしょうか。

まず僕が実際に海外生活を通じて得たリアルな体験としては、「ネイティブ並みの発音じゃなくても通じる」です。

所属していたドイツの留学先では、約半分がドイツ人、その他近隣のフランス人、イタリア人、モロッコ人、そして親世代からポーランドやクロアチア、カザフスタン等から移住してきた人という構成でした。

つまり、みな非ネイティブというコミュニティです。

そんな中で、カタカナ英語からギリギリ卒業した程度だった僕の英語がどう捉えられたか、振り返ってみると次のような反応でした。

海外生活を通じて感じた、海外のリアルな反応

意味が通じればOK(発音はそこまで気にしてない)

一番感じたのは「意味が通じればOK」というスタンスで、発音の良し悪しはあまり気にしてない印象でした。

ドイツ自体が非英語ネイティブですし、近隣の様々な国からの移民も集まる国なので、みな出身国の言葉のアクセントがあります。

そんな中でコミュニケーションを取り合うので、訛りがあって当たり前なんですよね。

なので僕の英語も、その訛りが日本語由来というだけで、「ひどい発音だね」という風にはなりませんでした。

また同僚のイタリア人は、あのラテン系の陽気そのままでイタリア語訛りの英語を堂々と話していました。

訛りがあって全然良いんだな、と開き直れました。

ドイツ人にも訛りがある

英語レベルが高いと言われるドイツ人ですし、実際に平均的に高いのですが、ネイティブ並みの発音だなと感じた人は少数でした。

むしろ、「ドイツ語訛りあるなぁ」って思う人も結構多かったです。(※これは地域やコミュニティにもよると思いますが!)

「~mer」がドイツ語だと「ミャア」という発音になるので、たとえば「customer(カスタマー)」を「カスタミャア」のように読んでた人が多かったのが印象的です。そして可愛かったです。笑

訛りをイジることもある

発音に訛りがあるから自信を無くして話さなくなってしまいがちですが、そんな必要はありません。

むしろそれを逆手にとって、訛りを話題にしてしまうのも1つのネタとしてウケます

僕の場合は日本人があまりいない地域に行ったので、日本語の訛りってどうなの?と珍しがられて、

日本語だとLもRも一緒、だから”Light”も”Right”も一緒で困るんだよね

と言うとみんな驚き、そして興味深々なリアクションで盛り上がりました!

これがアメリカやイギリスなど英語ネイティブ国に行くとまた状況が違うかもしれませんが、少なくとも発音が完璧でなくてもコミュニケーションは可能です。

発音を気にしすぎて話さなくなるような事態だけは避けて、あなたの伝えたい意図をしっかり伝えるようにしましょう。

発音を習得する効果的な方法

発音を気にしすぎる必要はないと解説しましたが、そうはいっても意味が伝わる程度の発音力は必要です。

そのためには最低限の発音ルールを覚えておくことと、そのルールに従った発音練習がとても重要です。

これらは日本にいても十分可能で、次のようなステップで学習を進めるのがおススメです。

意味が通じるレベルの発音を習得するステップ
STEP
発音記号と音を学ぶ

まず発音の基本となる発音記号を学びましょう。

発音記号とは、例えば「æ」や「ʌ」など単語の読み方を表す記号のことで、単語帳などを見るとすぐ近くに必ず書いてある記号です。

どのような発音記号があるか、それぞれどのような音で発するのか、まずはしっかり学習しましょう。

英語を学ぶのにまずアルファベットを知る必要があるのと同じで、発音を学ぶにはまずこの発音記号を知る必要があります!

STEP
単語で発音を練習する

次に発音記号に従って単語を正確に発音する練習をしましょう。

とても地味ですが、口が慣れるまで何度も繰り返すのがおススメです。

既に解説した「R」と「L」、「V」と「B」、「Th」など、日本人にとって難しい音に特に注意が必要です。

いきなり長文を正確に発音するのは不可能なので、まずは個別の単語でしっかりと発音する練習から始めましょう!

STEP
フレーズや文章で発音を練習する

個別の単語をある程度正確に発音できるようになったら、単語からフレーズ、フレーズから文章へと伸ばしていきましょう。

単語間の連結で音が変わったり消失することがあるので、STEP2とはまた違った注意が必要です。

発音練習におススメの教材

発音記号を覚えたり、その発音記号に従った発音練習をしたりというトレーニングは、正直言って地味です^^;

でも地味でありながらとても重要なトレーニングなので、飽きずに続けられる適切な教材選びが重要になります。

ここでは、僕も実際に使っている2つのおススメ教材をご紹介します。

本で勉強したい人向け:英語耳

本で勉強したい人におススメなのが「英語耳」です。

発音記号から始まり、音の連結・消失などのルールを、実例も交えながら丁寧に&網羅的に解説している教科書的な存在で、多くの英語学習者がおススメする1冊です。

僕も実際、本に付属しているCDをiPhoneに取り込んで、本の内容に従いながら毎朝1時間、発音練習を3ヶ月ほどひたすら繰り返していました。

このトレーニングは本当に地味でしたが、このおかげで発音が身に付いた上に、相手の発する単語も聞き取れるようになりました

アプリで勉強したい人向け:スタディサプリ

スマホやタブレットで勉強したい人におススメなのが「スタディサプリ」です。

本のようにCDをインストールする必要がなく、難しい舌の動きまで動画で学べるのはアプリならではの強みですね。

僕が実際使っているのは、「スタディサプリ×ネイティブキャンプの英会話セットプラン」という教材です。

次の写真はそのインプット教材の一部で、メインというよりはサブ教材のような位置付けですが、発音の解説動画は項目ごとにとても分かりやすくまとめられていて学習しやすいです

スタディサプリの発音教材の様子

この教材で学んだ発音を、実際の会話を想定して練習したり、オンライン英会話で実際に添削してもらうこともできるので、ある程度発音に慣れた人にとって、次へのステップアップ教材としておススメです。

次の記事で、スタディサプリ×ネイティブキャンプの英会話セットプランについて詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

まとめ

この記事では、日本人の英語発音がひどいと言われる理由や、海外の人々から見た日本人の英語発音への反応を、実体験を交えながら解説しました。

ネイティブに比べてしまうと「日本人の英語発音はひどい」となってしまいますが、外国人全員がネイティブ並みの発音ではないですし、あなたが思うほど周りは発音を気にしていません

発音を気にしすぎて話さなくなることだけは避けて、あなたの伝えたい意図をしっかり伝えることを大事にしてくださいね。

完璧を求めすぎず、コミュニケーションを重視する、これはまさに出川イングリッシュから学べるメンタリティです。

次の記事で、出川イングリッシュについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

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