なぜ通じるの!?出川イングリッシュは実はすごい!

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世界の果てまでイッテQ!でおなじみ出川哲朗さんのカタコト英語「出川イングリッシュ」、これが実はすごいんです!

「出川哲朗はじめてのおつかい」というコーナーで、(少し失礼ながら)お世辞にも英語が流暢とは言えない出川さんが、海外で街ゆく人に英語で聞きながらお題をクリアしていく人気企画です。

「なぜ通じるの!?」と思ってしまうムチャクチャな英語でも、ちゃんと意思疎通してミッションクリアしていく姿は見ていてシンプルに面白いのですが、実は英語学習者にとって学ぶところがいっぱい。

日本人の英語学習に足りないところを象徴していて、なんと一部では学校教育でも出川イングリッシュが教材として使われているんだとか。

面白い上に学びも与えてくれる最強の教材「出川イングリッシュ」、なぜ通じるのか、そして何を学べるのか、徹底解説します!

このブログの管理人はこんな人
  • 英語を使って海外顧客相手に仕事する日系企業サラリーマン
  • もともと純ジャパ・海外経験なし、社畜生活で不眠症を経験
  • 自分を変えるべく独学で&国内で英語を習得、TOEIC950点
  • ドイツに研究留学して博士号取得、2024年から海外駐在へ
  • 英語で人生を豊かにする人を増やしたい!
目次

出川イングリッシュはなぜ通じる?マインドとコミュニケーション力がすごい

メチャクチャな英語でもネイティブ相手に話しかけていき、かろうじて情報をもらいながら与えられたミッション(おつかい)をクリアしていく出川さん。

海外旅行で見知らぬ場所に行く時にはぜひ一緒に来て欲しい、頼もしい存在ですよね。

でもこの出川イングリッシュでミッションをクリアできてしまうのはなぜなのでしょうか?

僕が思う秘訣はそのマインドコミュニケーション力です。

出川イングリッシュが伝わる秘訣①マインド

出川イングリッシュを見ていると、そのハートの強さになんだかハラハラしませんか?

実はこの出川さんの「マインド」は、ミッションクリアのための大きな秘訣です。

ココがすごいよ!出川イングリッシュのマインド
  1. 恐れずに話しかける
  2. 間違いを気にしすぎない
  3. 違う角度から何度もトライする

恐れずに話しかける

英語を勉強していてある程度の知識があっても、いざ外国人に英語で話しかけるのってかなり勇気がいりますよね。

でも出川イングリッシュでは、アメリカやカナダ、イギリスでもどこでも、恐れずに話しかけにいっています。

この心の壁を突破しないと、ミッションクリアのための情報は入って一生入ってきません

これができる出川さん、外国人相手にも物怖じせず話しかけるメンタルは実はとても大事なのです!

間違いを気にしすぎない

出川イングリッシュでは、単語や文法がどんなに間違ってメチャクチャでも、失敗した…と気にしていませんよね。(いや、間違ったと気づいていない?かもしれません^^;)

もちろん正しい英語を使った方が伝わりやすいのは間違いないんですが、本当の失敗はミッションをクリアできないことですよね。

多少間違った英語でも、自分が困っていることを伝え、欲しい情報を教えてもらえればオッケーなのですから。

失敗を気にしすぎないマインド、これも凄く重要です。

違う角度から何度もトライする

先ほどの動画では、宇宙食の話をしたいのに宇宙の説明が伝わらなかったので、次はE.T.の話題から切り込んでみる、といったように違う角度からトライしていますよね。

しかもここではE.T.という、欲しい情報に関連する分野で、共通認識になりそうな話題を選んで切り込んでいます。

一度伝わらなかったからといっても諦めず、伝え方を変えて何度もトライする、こういった姿勢もミッションクリアに繋がる秘訣です。

出川イングリッシュが伝わる秘訣②コミュニケーション力

出川イングリッシュを見ていると、どんなに伝わらなくても、身振り手振りも交えて「なんとしても伝えるんだ!」という意思がひしひしと感じられませんか?

実はここにも「コミュニケーション力」という、ミッションクリアのための大きな秘訣が隠されています。

ココがすごいよ!出川イングリッシュのコミュニケーション力
  1. 直観的な表現
  2. ボディランゲージ
  3. 話を聞いてもらうための工夫

直観的な表現

出川イングリッシュでは少ない語彙力ながらも、伝えたいイメージに近い”それっぽい単語”を並べて使って喋っていますよね。

これは言い換えると、直観的な表現で相手に伝えるられるということです。

逆にどれだけ難しい単語を知っていても、相手がその単語を知らなかったり、伝わらなければ意味がありません

できるだけシンプルに、相手に伝わる直観的な表現ができるのは、芸人だからこその技かもしれませんね!

ボディランゲージ

外国人相手に話している出川さんをよーく見ていると、次のような特徴に気付きます。

・大きな声ではっきり喋っている
・ずっと相手の目を見て話している
・伝わっても伝わらなくても大きなリアクションをとっている

これらは言い換えると、積極的にボディランゲージを使っているということです。

英語(言葉)はあくまでコミュニケーションの手段の1つで、言葉だけじゃなくボディランゲージやその熱意など、いろいろな要素を使って相手に伝えるのがコミュニケーションなのです。

英語(言葉)だけに頼らず、ボディランゲージも駆使してコミュニケーションするのも重要なポイントです。

話を聞いてもらうための工夫

出川さんが街中で話しかけに行くときに、「Excuse me.」ではなく「Question!」と声をかけている場面があります。

見ている側としても思わず「えっ?」となってしまう声かけですが、実はここには出川さんの本人談で驚くべき工夫が隠されていたのです。

「すいません、いいですか?」では止まんないんだけど、「質問!」って言ったら人は止まるんで

出川哲朗, 「出川哲朗の出川イングリッシュ、学校で採用されていた」より

なんと、流暢じゃない英語でも相手に話を聞いてもらうため、相手の注意をひく工夫をしていたというのです!

漫才でいう「つかみ」のようなものなので、これも芸人ならではの能力かもしれませんね!

一方で、この動画にはありませんが、英語がペラペラな河北麻友子(出川ガール)が同じようにミッションに挑戦しているときに、英語で話しかけても相手にしてもらえない場面もありました。

英語が流暢だからといって、ミッションをクリアできるとは限らないということですね。

出川イングリッシュから学ぶ英語学習の3つのヒント

英語が得意じゃなくても、そのマインドコミュニケーション力でミッションクリアしていく出川イングリッシュ。

実は学校教育にも取り入れらているくらい、そこから学べる英語学習のヒントはとても多いのです。

さすがに「芸人だから」「TV番組だから」できることだなと感じる部分もありますが、次の3つは多くの英語学習者にとって重要なヒントになると思います。

出川イングリッシュから学ぶ英語学習の3つのヒント
  1. 完璧じゃなくていい、「伝える」ことにフォーカスする
  2. 言葉だけに頼らず、ボディランゲージも活用しよう
  3. アウトプットを意識的に行おう

完璧じゃなくていい、「伝える」ことにフォーカスする

出川イングリッシュから学ぶ英語学習のヒント、1つ目は「完璧じゃなくていい、『伝える』ことにフォーカスする」です。

日本人の英語学習者に特に多いのが、「完璧主義」です。

まず単語や文法を勉強してマスターしてから話す練習をしよう…

僕自身も英語学習を始めた時は実際こう思っていましたし、同じように考えている英語学習者はとても多いです。

でも、完璧じゃなくていいから伝えることが大事だということを出川イングリッシュが教えてくれましたね。

単語や文法も、最初から完璧を目指す必要はなく、会話練習もしながら徐々に身に付けていけば大丈夫です。

・完璧になるまでは話さない、勉強してマスターしてから話す
・完璧じゃなくてもいいから話す、間違ったらそこから学んでまた次回試す

どちらの方が成長が早いか、もうお分かりですよね。

完璧な英語を目指すのはやめて伝えることにフォーカスしましょう。

ちなみに:外国人も完璧ではない!?

外国人も実は、全員が完璧な英語を話しているかというと全然そんなことはありません。

ヨーロッパで非ネイティブと英語で会話していると、

あれ、それ文法的におかしくない?

という場面によく出くわしましたし、単語もそれぞれの母語交じりでした。

それでもちゃんと会話は成り立っていましたし、皆あまり気にしていませんでした。

完璧じゃなくても伝わればいい、そんなスタンスを感じました!

言葉だけに頼らず、ボディランゲージも活用しよう

出川イングリッシュから学ぶ英語学習のヒント、2つ目は「言葉だけに頼らず、ボディランゲージも活用しよう」です。

英語はコミュニケーションの強力な手段ですが、一方で見方を変えるとコミュニケーション手段の1つでしかありません。

言葉以外にもアイコンタクトやジェスチャーなど、ボディランゲージも積極的に活用していきましょう

ちなみに:メラビアンの法則

メラビアンの法則によると、メッセージの信憑性に繋がる要素とその影響力の比率は、次のようになると言われています。

3つの要素内容影響力の割合
言語情報(Verbal)言葉やメッセージからの情報7%
聴覚情報(Vocal)イントネーションや発音などの「話し方」からの情報38%
視覚情報(Visual)ビジュアル資料やボディランゲージからの情報55%
メラビアンの法則

この法則によると、視覚情報の影響度が一番大きく(55%)、最もインパクトが強いことが分かりますね。

言葉だけじゃなくボディランゲージも意識すると、より相手にメッセージを伝えやすくなります。

アウトプットを意識的に行おう

出川イングリッシュから学ぶ英語学習のヒント、3つ目は「アウトプットを意識的に行おう」です。

出川イングリッシュは、海外で1人でおつかいという「英語でアウトプットしないといけない環境」に放り出されていますよね。

アウトプットすると、自分の英語が伝わった/伝わらなかったが直接分かったり、相手からより良い言い換え表現を教えてもらえたりと、リターンが返ってきます。

このように「アウトプットする→リターンをもらう→学んで次に活かす」というサイクルが、英語上達のためにはとても効果的です。

なのに日本人は完璧主義のせいか、または英語を使う機会がないせいか、アウトプットにあまり力を入れない傾向があります。

なので意識的に、そして積極的に、アウトプットする環境を作りましょう

流暢を目指すならインプットとアウトプットのバランスをしっかりと

出川イングリッシュのマインドとコミュニケーション力からは、アウトプットの姿勢を学ぶことができることを解説しました。

でも実際に英語を流暢に話せるようになるには、アウトプットの姿勢だけでなく、単語や表現などのインプット学習とそれを使いこなす練習も必要です。

これは世間でもよく言われていることでもあり、僕の感覚的にも一致するのですが、インプットとアウトプットの比率は次の表くらいだと感じています。

インプット学習の割合アウトプット学習の割合
典型的な日本人の英語学習者90%~95%5%~10%
理想的な英語学習のスタイル80%~70%20%~30%

多くの日本人英語学習者は理想よりもアウトプットの比率が低い状態にあると思いますが、それでも理想的にはインプット学習が全体の半分以上です。

70%~80%の時間をインプット学習に、残りの20%~30%をアウトプット練習に、というのが理想的なバランスです。

英語学習ではこのように、インプットとアウトプットの両方のバランスを取ることが大事で、どのようにステップアップしていくか、その全体像を把握するとより理解しやすくなります。

次の記事で、英語習得までの道のり(ロードマップ)を解説しているので、より詳しく理解したい方はぜひチェックしてくださいね。

まとめ

今回は、出川イングリッシュの凄さの秘訣と、そこから学べる英語学習のヒントについて解説しました。

学校教育でも取り入れられている出川イングリッシュは、単なるのお茶の間向けのバラエティ番組ではありません!

出川さんのミッションクリアの秘訣であるマインドコミュニケーション力はまさに、日本人の英語学習に必要なことを教えてくれています。

あなたも出川イングリッシュから学んで、英語を効率よく上達させてくださいね!

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コメント

コメント一覧 (2件)

    • コメントありがとうございます!単に面白いだけじゃなく、重要な教訓があるなぁと思い記事にしました!学校教育で使われるのも納得です。

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