このブログでは、僕の実体験をもとに、初心者におススメする英会話上達への道のりとそのトレーニング方法をロジカルに解説しています。
でもせっかく英語を学ぶなら、学んだ先にどんな世界が待っているかも知ってもらった方が
よし、英語学習頑張ろう!
とモチベーションに繋がりますよね。
そんな想いで、僕の留学体験記を少しずつ公開していこうと思います。
マラソンのように地道で長い英語学習、箸休め的に見てもらえると幸いです。
留学体験記”番外編”では、僕がドイツ留学に旅立つ直前に1ヶ月行ったフィリピン語学留学を題材にしています。
vol.1では日常生活編について、vol.2では食事情編についてお話してきました。
今回のvol.3では、フィリピン語学留学の英語編をお話します!
- 英語で海外相手にビジネスするJTC開発職サラリーマン
- 社畜生活で不眠症を経験、自分を変えるべく英語学習を開始
- 純ジャパ・海外経験なしでも国内で英語を習得、TOEIC950点
- ドイツに研究留学しPh.D.取得、2024年から海外駐在(予定)
- 英語でキャリアを切り開く人を増やしたい!
フィリピンの英語事情
フィリピンの英語レベルはとても高く、約1億人いる国民のうち9割以上が英語を話せると言われています。
国際語学教育機関であるイー・エフ・エデュケーション・ファースト社が発表する「EF EPI (English Proficiency Index) 英語能力指数」調査結果によると、フィリピンは22位にランクインしており、能力レベルも「高い」とされています。
こんなに英語レベルが高い理由としては、19世紀末からアメリカに統治されていたという歴史的な背景や、学校の授業が英語で行われているという教育的な面などがあるようです。
街中の看板やレストランのメニューなども英語表記が多く、日常的に英語に触れているんだなーというのがよく分かります。

実際に1ヶ月住んでみた結果、街中のショッピングセンターでも
ナイトマーケットでも、ほとんど英語で不自由なく通じました。
英語教室でのレッスンの様子


僕が通っていた英語教室は、滞在先のコンドミニアムから徒歩5分の距離にありました。
英語教室では英語を教える資格を持つフィリピン人講師が30~40人近く在籍しており、通う生徒は全員日本人という環境です。
教室内には、パーテーションで仕切られた簡易的なレッスンブースが約40部屋ほどあり、生徒1人につき1部屋割り当てられます。
そこに担当講師がレッスン毎にブースへ移動してきて、マンツーマンレッスンを行うというスタイルです。
1日のスケジュール
1日のスケジュールは以下のような感じで、これを月~土曜まで週6日、日曜のみ休みという生活を1ヶ月続けていました。
- 7:00 起床
- 8:00 登校、朝食(学校で食べます)
- 8:30~ 発音の授業(グループレッスン)
- 9:30~ マンツーマンレッスン(3コマ)
- 12:30~ 昼食
- 13:30~ マンツーマンレッスン(4コマ)
- 17:30~ オリエンテーション(卒業時にはイベントなども)
- 18:00~ 夕食(学校で食べるか、下校して外食することも可)
- 18:30~ 自由時間
このうち、教室にいる8:00~18:30の間は基本的に日本語禁止、生徒同士の会話もすべて英語で行うという徹底ぶりです。
唯一ランチ会場だけ教室から少し離れた場所にあったため、日本人同士で日本語が使えるのはこの時だけでした。
英語レッスンの内容
英語レッスンの内容は、各人の英語レベルや希望に応じて、コーディネーターがカリキュラムを提案してくれます。
1日合計8コマあるうち、1コマ目の発音だけはグループレッスンなので全員同じですが、残りの7コマは、例えば以下のようなプログラムから選んで組むことができます。
- 基本会話文の練習・・・Basic Communication Pattern
- 文法練習・・・Grammar Practice
- リスニング練習・・・Listening Comprehension
- ロールプレー・・・English Conversation with Role Play
- 滑らかさの練習・・・Fluency Practice
- ライティング練習・・・Technical Writing
- スペルの練習・・・Spelling Exercise
このうち僕は、主に基本会話文や滑らかさの練習を重点的に実施していましたが、プレゼンテーション練習を中心にする人やTOEIC練習をする人など、個人の希望に合わせて柔軟に対応してくれていました。
語学留学の効果は?
どの程度英語力が上がったのか、というのを示す数字は残念ながらありません。
入学時にTOEICのような形式のテストを受けましたが、これはカリキュラムを組むために生徒のレベルを把握する目的だったようで、プログラム終了後のテストはありませんでした。
なので留学前後の比較はなく、個人的な感覚ですが、1ヶ月英語漬けの生活でスピーキングもリスニングも両方伸びました。
特に、自分が思ったことを発言するのにためらいがなくなり、ミスを恐れなくなりました。
それまでは、喋り出す前に少し考えて発言していたのですが、高速でずっと続く会話のキャッチボールについていくためにはそんな余裕もなく、自然と喋りながら考える癖と力がつきました。
言い方を変えると、相手の発言に対してまず最初の一言を発するのが早くなり、瞬発力がついたとも言えますね。
この力は、続くドイツ留学やビジネス英語の場でとても役立っています。
先生ってどんな感じ?


僕が通っていた英語教室の講師は全員、英国ケンブリッジ大学認定CELTAの資格を保持していて、質が高いことで定評がありましたが、実際講師の質は高かったです。
1ヶ月を通して、合計で10人くらいの先生とマンツーマンレッスンペアを組みましたが、質の面で不満を覚えたことは一度もありませんでした。
また、これはたぶんフィリピン人の国民性なんですが、本当にみんな気さくでフレンドリーです。
かなりの時間を一緒に過ごすので仲良くなれますし、僕自身、語学留学が終わった今でも繋がりのある先生もいます。
先生との授業外交流


日本人生徒何人かで先生を誘って、近くのショッピングモールのレストランに食事に行ったことも3~4回ほどありました。
先生側からのリクエストはほぼ毎回日本食レストランで、どうやらフィリピン人も日本食は大好きなようです。
また留学プログラムの終わりには、同じタイミングで卒業する日本人生徒と組んで、滞在中お世話になった先生全員を招待して盛大なパーティを開くのが通例です。
僕の場合は、同期とその先生で合計20人規模のパーティになりました。(※コロナ前です!)
ただ、誘った先生の分の費用はすべて生徒持ちですが^^;
レストランに行くだけでなく、ナイトマーケット案内をしてもらい、日本人観光客だけでは買えないような屋台フードをいろいろ試したことや、週末に観光に連れて行ってもらったこともありました。
授業外の交流でもやりとりはもちろん全部英語なのですが、こうやって日常の場面でも先生と交流できると、更なる語学力アップになりますし、異文化体験もできてとても良いですね。
先生の指名システム
マンツーマンの先生は午前中1人と午後2人、1日で合計3人変わります。
その3人の先生は基本的に1週間交代で担当が変わるのですが、1週間が終わるタイミングで生徒に投票用紙が渡され、「希望の先生リクエスト」や「先生の批評」、「直してほしいところ」を書いて提出することになっていました。
そのタイミングになると、先生たちも急にソワソワし始め
来週も担当したいから指名お願いね!
でも変なことは書かないでね!
といったコメントをくれるようになります。
後から聞くとこの紙に書かれた内容で先生達の評価が決まるようで、氏名が多く好評の先生ほど好成績になるシステムだったようです。
僕はそんなことは一切知らず、正直に希望の先生や批評、たまに愚痴を書いていましたが^^;
台風の日はカオス


僕が滞在していた8月は、フィリピンでは台風シーズンです。
台風が来ると、道路が冠水するなどでフィリピンの交通はマヒしてしまい、先生たちもほとんど遅れて来るか、もはや英語教室までたどり着けない先生もいます。
一方の生徒は全員、英語教室から徒歩5分のコンドミニアムに住んでいますので、全員普通に登校できます。
その結果、台風の日は生徒の数に対して先生の数が足りず、自習になる生徒が多数発生してしまいます。
僕も滞在していた1ヶ月の間、こんな場面が2回ほどありましたが、これはもう天災なので仕方ないですね^^;
まとめ:短期の語学留学は英語習得におススメです!


僕の1ヶ月間のフィリピン語学留学生活について、3つの記事に渡ってご紹介してきました。
vol.1では日常生活編について、vol.2では食事情編について、そしてこのvol.3では英語学習編をまとめました。
語学留学はどうしても費用はかかりますが、その費用を払うだけの経験と効果は得られたと思います。
日本でオンライン英会話を続けているだけでは得られない経験を得られたと確信しています。
まだ世界的にはコロナで自由に渡航しにくい環境ではありますが、徐々に戻りつつあります。
英語習得を前向きに考える方や、日本での英語学習にマンネリを感じている方は、短期でも良いのでぜひ語学留学を考えてみてくださいね!
あなたの語学習得の道のりの中で、必ず重要な経験になりますよ。
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