
オンライン英会話とTOEIC、一見別物のような気がするけどホントに効果があるの?
オンライン英会話で「TOEIC対策コース」のようなものを見かけると、こういった疑問を抱く人も多いと思います。
僕は自らの経験から、オンライン英会話はTOEIC対策として効果ありと信じています。
なぜなら、僕自身もTOEICスコアアップ勉強で伸び悩みを経験していて、その伸び悩みから抜け出せたきっかけこそがオンライン英会話だったからです。
そこでこの記事では、僕自身の経験をもとにオンライン英会話でTOEICスコア伸び悩みを抜け出せた理由についてお話していきます。
同じようにTOEICのスコアが伸び悩んでいる人や、これからTOEICスコアアップを目指す人はぜひ参考にしてくださいね。
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オンライン英会話がTOEIC対策に効果あった!僕自身のスコアアップ履歴


僕が初めてTOEICを受検した就職活動中で、スコアは650点でした。
学生時代に持っていたニンテンドー3DSの「英語漬け」で少し勉強して、試験形式に慣れて挑んだおかげで思ったより高いスコア取れた!と喜んだのを覚えています。
そして就職後の僕は、上司に言われたからという理由で英語学習を始めたのですが、



英語学習といえばとりあえずTOEICでしょ!
とシンプルな理由でTOEICスコアアップを目指し、振り返ると次のような道のりを歩んできました。
650点⇒730点⇒850点と順調に点数が上がった後、860点と伸び悩む
この時期はいったんTOEIC学習から完全に離れて、英会話上達に集中していました
学習内容はSTEP1と同じようにやった結果、今度は950点取得!(模試では満点だったんですけどね…)
990点を目指すか考えた時に、スコアアップ自体が目的になっていることに気付き、学習方法を変えました
このように僕は、850点~860点あたりで一度伸び悩みを経験しています。
そしてオンライン英会話をきっかけに、伸び悩みを抜け出して950点を取得したあと、目的を見直してTOEICスコアアップ学習を終えました。
PHASE 1. TOEIC対策プロおススメの方法でひたすら独学
TOEICスコアアップを目指し始めた当初、どう勉強すればTOEICの点数が上がるか?などは考えず



とにかく英語力を上げないと!
と思い込んでいました。
そんな僕はある日、たまたま目に入った雑誌(確か2014年頃のMONOQLO)で「この人が書いた著書なら間違いない」というTOEIC学習の凄い著者の存在を知りました。
今やTOEIC学習者なら皆知っているであろうHUMMERさんやTEX加藤さんもこの本に名を連ねています。
その中で僕は、まずTOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術という本で一通りのテクニックを学ぶことから始めました。
その後公式TOEIC Listening & Reading 問題集で時間を測りながら出題形式に慣れる、という練習を繰り返していました。
これだけで、650点⇒730点⇒850点と受検するたびに順調に点数が上がっていきました。
しかし次の受検では860点と、前回受検からわずか+10点しか変わらず伸び悩んでしまいます。
PHASE 2. オンライン英会話に集中する
前回850点、そして今回860点を取った時点で僕は



このまま同じ学習法を続けても、たぶん点数は伸びないな…
と感じていました。
そしてちょうどこの頃、留学を目指して本格的に始動したこともあって



このままTOEIC頑張っても、話せるようになる気がしないな…
という自分の英語力への焦りも感じていました。
860点取得できていても、「英語を話せる」とはとても言えない状態でした。
そこで僕は、TOEICスコアアップ学習から離れて、オンライン英会話を始めることにしました。
TOEICスコアアップを狙うコースや教材を扱うオンライン英会話スクールもありますが、この時の僕はTOEICのことはまったく考えておらず、選択肢に入れませんでした。
そしてレアジョブ英会話に入会し、主にDairy Newsを使って英会話レッスンを受けていました。(⇒レアジョブ英会話の詳細はこちら)
PHASE 3. 留学の社内選考のためにもう1度TOEIC学習を始める


英会話レッスンを続けて1年、自分の言いたいことも徐々に話せるようになってきたタイミングで、再度TOEICを受けることにしました。
社内の留学候補者の選抜選考で、選考基準にTOEICのスコアが入っていたからです。



留学候補者選抜でTOEICスコア使うの?
しかもL&Rの点数だけ??
という点は疑問でしたが、制度なのでそこは触れずにもう1度スコアアップにチャレンジしてみることにしました。
この期間にやったことはPHASE 1と同じく、主に過去問や模試を使った本番形式のトレーニングです。
TOEICの勉強は1年間のブランクがあったので、感覚を取り戻すように復習していました。
この時の僕は、自宅でやるTOEIC公式問題集ではほぼ毎回990点満点を取れるようになっていました。
そして挑んだ久々のTOEICでは950点と、1年前の860点から大幅なジャンプアップを達成します。
PHASE 4. スコアアップの目的を考え直して、TOEIC学習をやめる
公式問題集で満点を取れていたこともあり、950点はちょっと本番で実力を出し切れなかった悔しさも残っていました。



このままもう少し頑張れば、本番で990点取得も夢じゃない!
最初はそう考えていましたが、一方でTOEICスコアアップ学習の目的を改めて考え直してみました。
留学まであまり時間がなかったことに加え、PHASE 2で感じていた「TOEIC学習を続けても話せるようになる気がしない」という感覚が確信に変わっていたからです。
僕はこの時になって、TOEICスコアアップのための学習と、英語が話せるようになるための学習は別物ということに気付いたのです。
目前に迫る留学の準備のため、僕の英語学習の本来の目的である「喋れるようになること」を目指す学習に集中しました。
こうして、僕はTOEICスコアアップ学習を終えたのです。
オンライン英会話でTOEICスコア伸び悩みを抜け出せたのはなぜ?


僕のTOEICスコアアップを振り返ると、オンライン英会話をキッカケにして伸び悩みを抜け出せたことがわかります。
ここからは、僕が伸び悩んだ理由と、オンライン英会話で伸び悩みを抜け出せた理由について解説していきます。
なぜ伸び悩んだのか?
僕はPHASE 1で850点を取ったあと、次の受検では860点と+10点しか変わらず、明らかな伸び悩みを経験しています。
なぜ伸び悩んだのか、それは850~860点が当時の僕の実力で取れる上限だったからと考えています。
僕は、TOEICのスコアは「実力」×「テクニック」の掛け算だと思っています。
TOEICの試験では、点数を上げる「テクニック」が存在し、例えばリスニングのPart 3やPart 4では問題文を先読みしておくといったものです。
このような「テクニック」は0%~最大100%で、あなたが持っている実力をテストでどの程度発揮できるか?の指標です。(消去法のテクニックを身に付けて、実力の120%のスコアを出せることもあるかもしれませんね!)
英語の実力はあるのに、TOEICという試験の形式で出せる力がなければ(=テクニックが0%だったら)、当然点数は取れませんよね。
逆に、いくらテクニックがあっても、単語力や文法力などがなければ(=実力がゼロだったら)、これも点数は取れません。
そもそもの「実力」と、それを本番で発揮する「テクニック」の両方が揃って初めて高得点を取得できるのです。
このうち、初心者がすぐに点数を上げられるのは「テクニック」の方です。
僕の場合は、まずTOEIC L&R 直前の技術という本で一通りのテクニックを学び、その後公式TOEIC Listening & Reading 問題集で時間を測りながら出題形式に慣れることで650点⇒860点のスコアアップを達成しました。
このように僕がPHASE 1でやってきたことは、主に「テクニック」でした。
TOEICの試験形式では、それまで実力の70~80%程度しか出せていなかったのを、より実力を発揮できるテクニックを教わり練習した結果、100%近く出すことができ、スコアアップしたのです。



今思えば受験勉強のような感じでしたね。。。
そして点数が頭打ちになったのは、当時の自分の実力が860点くらいで、そこにテクニックが約100%に到達したから、と思います。
なぜオンライン英会話で伸び悩みを抜け出せたのか?
僕はPHASE 2ではTOEICのことは一切考えず、ひたすらレアジョブでDairy Newsを使って英会話レッスンを受けていました。
それでも結果的に、その後PHASE 3で再開したTOEICで950点まで100点近くスコアアップできたのはなぜでしょうか?
テクニックはPHASE 1で既に100%近くに到達していたので、主に「実力」の部分が上がったはずです。
オンライン英会話を始める前も後も、僕はリスニングもリーディングもだいたい同じくらいの点数です。
つまり僕は、オンライン英会話を通じて、リスニングもリーディングもどちらの実力もレベルアップしたことになります。
リスニングのレベルアップ


リスニングでは特にPart 3やPart 4など、英語の会話やアナウンスが流れてくる形式の問いに対して強くなっていました。
英語が聞こえて来た時に、その情報処理スピードが上がり、瞬時に意味を理解できるようになっていたのです。
この情報処理スピードが、僕がオンライン英会話を通してリスニングのスコアを上げられた理由だと思います。
リーディングのレベルアップ


リーディングでは特にPart 7のような長文を読むスピードが明らかに早くなっていました。
僕はオンライン英会話の教材として、Dairy Newsをずっと使っていました。
Dairy Newsでは、予め英会話スクール側が選んだ日替わりの記事を生徒である僕が音読し、続く設問に答えながら講師とディスカッションします。
音読をスムーズに行うには、英文を単語ごとではなく塊(チャンク)で捉える力が必要になりますし、設問に答えられるように瞬時に英文の意味を理解する力も必要です。
リーディングのPart 7の長文読解に必要なこれら2つの要素を、Dairy Newsで鍛えられたのです。
タイムマネジメントが命のリーディングで、特にボリュームの多いPart 7の処理スピードがあがったことで、全体的に余力が生まれました。
結果として、オンライン英会話のDairy Newsレッスンを通してリーディングのスコアを底上げすることができたのです。
まとめ
僕自身の経験をもとにオンライン英会話でTOEICスコア伸び悩みを抜け出せた理由についてお話しました。
同じようにTOEICスコアの伸び悩みに苦しむ方は、まずはあなたの課題が「実力」なのか「テクニック」なのかを見極めることをおススメします。
実力の中でも「処理速度」が課題であれば、オンライン英会話でTOEICスコアアップに繋がる可能性があるので、ぜひトライしてみてください。
英語学習ではこのように、あなたの課題をしっかり捉えて、それを解決するトレーニング方法を選んで実行するのが最も効率的です。
次の記事で、課題の特定方法とトレーニングメニューの決め方について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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