【Episode 4】海外留学へ飛び立ち、学位を取得

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前回のあらすじ

誰もが嫌がる膨大な量の業務の担当が回ってきてしまい、社畜生活が始まる。増える一方の業務に、ストレスのあまりある日不眠症に陥ってしまう。そんな中で再度舞い込んできた、シンガポール支援プロジェクトの案件。「これは自分にしかできない領域を作るチャンスだ」と、自ら手を挙げて案件を引き受け、成功に導く。
こうして「海外業務」という自分にしかない領域を見つけた僕が次に取った行動は・・・

目次

海外留学を志すが、英語力がボトルネックに

シンガポール出張を何度か経験し、徐々に慣れてきた僕は、いつしか海外に対するハードルが下がってきました。

そして、海外関連業務こそ、自分ならではの領域ではないかという、会社の中での自分の生き方についても道筋がぼんやり見え始めていました。

僕はこの「自分独自の生き方」をより強いものにしようと、海外に移住して更に経験値を積みたいと思うようになりました。

そして、一念発起して会社の留学制度に応募することを決意します。

僕が勤めている会社には留学制度があり、社内選考をパスすれば最長で2年間、会社に籍を置きながら海外留学を経験できるのですが、ここでもネックはやはり英語力でした。

会社の留学制度の選考基準には、「英語でのコミュニケーション力」が含まれています。

シンガポール出張を何度か経験して、人前で英語を話すハードルが下がったとはいえ、この時点での僕の英語力はカタコトに毛が生えた程度でした。

社内選考を勝ち抜くためにも、まずは英語力をもっと上げなければならなかったのです

僕自身も、海外経験をより実のあるものにするため、現地に行く前、日本にいるうちに極力英会話力を上げておきたいと思っていました。

せっかくの留学なのに、現地で英語が聞き取れない、話せないせいでコミュニケーションが滞る状態だと、得られる経験値が下がってしまうと考えていたからです。

端的に言えば、「英語力はボトルネック」だと思っていました。

英語はボトルネックだ!
  • いくらボトル(=自分)の中に中身(=言いたいこと)があっても、ボトルの口が狭いと外に出せない。
  • いくらボトルの中に入れたいもの(=留学中の経験)があっても、ボトルの口が狭いと中に入れられない。

2年を費やして独学で英語を習得

こうして、日本にいるうちに英会話力を上げるため(=ボトルネックを解消するため)、独学での英会話学習を始めました。

手あたり次第、本当にいろいろな手法を試しました。

試した勉強法の例
  • 英会話スクール
  • オンライン英会話
  • 英単語(アプリ)
  • 瞬間英作文
  • 音読
  • 発音
  • シャドウイング
  • オーバーラッピング
  • リピーティング
  • 写真説明

ところが、いくら勉強しても英語が話せるようになった実感はなく、このままのやり方で話せるようになるのか、常に疑問を抱きながら試行錯誤の日々でした。

今となっては当時の僕は、ナビを持たずに車を運転して、目的地を目指しているようでした。

それでも試行錯誤を続けて2年、自分の言いたいことも十分言えるようになり、相手が話すことも瞬時に理解できるようになりました。

これなら留学に行っても不自由しないし、経験値もしっかり積める。

日本国内にいても、ここまで英語上達できるんだ、ということを実感しました。

ドイツ留学で活かせた英語力

英語力に加えて自信も身に付けた僕は、留学の社内選考もパスし、2年間のドイツ留学に旅立ちます。

留学中は、独学で学んだ英語が本当に活きました。

日本とは違って誰かが導いてくれることはなく、自分から行動していかないと何も動きません

英語で言いたいことを伝えられる準備ができていた僕は、ドイツ人相手にも臆せずコミュニケーションを取れたのです。

いろいろなトラブルにも巻き込まれましたが、英語力のおかげでなんとか自力で解決できました。(詳しくは留学体験記で)

滞在中にヨーロッパ中を27か国旅行しましたが、英語があればどこにでも行けるな、ということも実感しました。

日本にいるうちに、英語力のボトルネックを解消していたので、現地での2年間を本当に充実した形で過ごせました。

学位を取得

ドイツでは田舎のとある研究所に所属し、研究漬けの日々を過ごしていました。

実験して、データを解析してまとめて、研究所のメンバーや教授とディスカッションして、次の実験して・・・

その合間に参考文献を読んだり、自分で論文を書いたり、という日々。

日々の会話やディスカッションではリスニングとスピーキング、そして参考文献のリーディングと自分の論文のライティングと、いわゆる4技能すべてを駆使してきました。

そんな2年のドイツ修行を経て帰国後、150ページにも及ぶ英語論文の執筆や英語での口頭審査を経て、ドイツの大学でPh.D.(理学博士)を取得しました。

この頃は通常業務が終わった後に毎日深夜まで論文執筆という生活でとても苦しかったですが、社畜時代よりは全然マシでした^^;

こんな夢のような生活から通常の業務に戻るのですが、「海外」という自分ならではの領域を持った僕の担当業務は、留学前とは大きく変わります。

Episode 5へ続く】

このブログの管理人はこんな人
  • 英語を使って海外顧客相手に仕事する日系企業サラリーマン
  • もともと純ジャパ・海外経験なし、社畜生活で不眠症を経験
  • 自分を変えるべく独学で&国内で英語を習得、TOEIC950点
  • ドイツに研究留学して博士号取得、2024年から海外駐在へ
  • 英語で人生を豊かにする人を増やしたい!
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