最短で英語を話せるようになりたい。でもどれくらいの時間勉強すれば話せるようになるんだろう?
そんな疑問や不安を抱きながら英語学習を続けている人はとても多いと思います。
英語習得はとても長い道のりと言われていますが、目安の時間は知っておきたいですよね。
諸説ありますし個人差も大きいですが、日本人の英語習得にかかる時間はなんと約2,200時間と言われています。
この記事では、英語習得にかかる時間についての詳細と、最短で話せるようになるための思考法について解説します。
これから英語学習を始める方や、最短で英語を話せるようになりたい方は、ぜひ参考にしてくださいね!
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日本人が英語が話せるようになるまでには時間がかかる!
英語を習得するのにどれだけの学習時間が必要か、実は母国語とする言語によって変わります。
なぜなら、母国語と英語との「言語間距離」が大きく影響するからです。
そして日本語は英語からの言語間距離が非常に遠く、他の母国語話者に比べて習得にはとても時間がかかるとされています。
アメリカ国務省(U.S. Department of State)のForeign Service Institute(FSI, 外交官養成局)が公表しているリストを見てみましょう。
FSIでは、英語ネイティブのアメリカ人外交官が、外国語を使って仕事ができるレベルに達するまでに要した時間の平均を、67の言語それぞれについて評価し、4段階に分けて公表しています。
このリストによると、日本語は最も難しい言語の1つに位置付けられており、習得に必要な学習時間は2,200時間とされています。
これは、日本語と英語の言語間距離がとても遠いので、進むのに時間がかかるということです。
英語ネイティブにとって、日本語習得までの道のりが長いということは、その逆も同じことが言えるはずですよね。
つまり、日本人が英語を使って仕事をできるレベルに達するのにも、2,200時間の学習時間が必要だと言えます。
1日に必要な学習時間はどれくらい?ゴールを決めて最短で進もう
日本人が英語を使って仕事をできるレベルに達するには、2,200時間の学習時間が必要だということを解説しました。
単純計算で、1日2時間とすると、2,200時間に到達するには3年かかります。
しかしここでは、このような積み上げ思考ではなく、逆算思考を使うことをお勧めします。
逆算思考とは、ゴールから逆算してやるべきことを実行していく考え方のことで、英語習得だけでなくビジネスにも通用する重要な考え方です。
たとえば、逆算思考を使えば1日当たりの学習時間を次のように考えることができます。
・学習開始2年以内に、英語習得を目指そう。英語習得には平均2,200時間かかると言われている。
・でも中学・高校の授業で約1,000時間勉強したことになるらしい。
・自分の場合はある程度覚えてるけど復習が必要なので、6割の600時間分の勉強成果としよう。
・そうすると、2年間で残り1,600時間、1日平均だと2.2時間の勉強時間が必要になる。
・会社の往復通勤電車と休憩時間の間に合計1.2時間は確保できるとして、あと1時間を確保しよう。
・毎日定期的に時間を確保するために、朝活を1時間やろう。
このように、逆算思考で、目標達成に必要な「数値」を導き出し、日々の行動に反映させることができます。
逆算思考で数値化するため、上の例でいう「2年以内に習得を目指す」のように、あなたのゴールをしっかり決めましょう!
その上で、あなたの生活の中で1日あたりのに必要な学習時間を数値化してみてください。
日常の中で学習時間を捻出するには?
ただでさえ忙しい日々の中で、学習時間を捻出するのは至難の業ですよね。
でもせっかく英語を学習すると心に決めたのですから、しっかり続けられるように、学習の時間を作りましょう。
僕がおススメする学習時間の捻出方法は次の3ステップです。
まずはあなたの1日を見える化して、削れるものを探しましょう。
時間が空いたらこれをやる、と事前に準備をしておきます。
英語学習をあなたの生活の一部にしましょう。
重要度の低いルーチンをやめる
学習時間の捻出方法のステップ1は、「重要度の低いルーチンをやめる」です。
忙しい日常に、さらに英語学習の時間を加えるのは簡単ではないですし、相当のエネルギーが必要です。
英語学習の時間は片手間でできるようなものではなく、「できれば確保する」ではなかなか定着しませんし、続きません。
あなたの生活リズムの中で優先順位が低いままでは、時間に追われた時に、やらなくていいやとなってしまいます。
そうならないよう、あなたの日常生活の時間配分を一度、見える化してみることをおススメします。
その中で、英語学習よりも重要度が低くて削れるものはないか、一度探してみましょう。
削れるものが見つからないよ~という場合、例えば趣味の時間を少し削るなどが必要になるかもしれません。
それでも英語を習得したい!と思えるようであれば、少しガマンして時間を確保しましょう。
隙間時間にできる学習を取り入れる
学習時間の捻出方法のステップ2は、「隙間時間にできる学習を取り入れる」です。
机に向かっている時間だけが学習時間ではありません。
例えば通勤・通学中のちょっとした隙間時間でも、準備をしていれば次のようなトレーニングが可能です。
- 電車の待ち時間に単語学習する
- 歩いている間に英語リスニングやシャドーイングをする
- 英語で独り言を言う
- 身の回りの情景を英語で描写する
僕は通勤途中やオフィスでの休憩時間などに、これらのスキマ時間学習で1日あたり1時間程度勉強していました。
これらの学習は、事前にアプリをインストールしておくなど準備が必要です。
時間があったらこれをやろう、と事前に準備しておいて、ちょっとした時間を有効活用できるようにしておきましょう。
その積み重ねがあるかないかでは、長い目で見た時に大きな差が出ます。
習慣化する
学習時間の捻出方法のステップ3は、「習慣化する」です。
時間の確保と隙間時間にやることの準備ができたら、それらを習慣化して、英語学習をあなたの生活の一部にしましょう。
多くの英語学習者がやっているように、朝活や帰宅前のカフェ勉などで、毎日確実に時間を確保できれば理想です。
X(旧Twitter)等で朝活の報告をし合うのも、モチベーションを維持するのにおススメですよ!
なお、2,200時間という長期間に渡る学習を挫折せず続けるには、あなた自身が英語学習を通じて目指したい姿、つまり目標設定がとても重要です。
次の記事で、英語学習の目標の決め方やそのポイントについて解説しているので、これから英語学習を始める人や、挫折することなく英語を上達させたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
まとめ
今回は、英語習得にかかる時間と、忙しい日々の中で学習時間を確保する方法について解説しました。
英語習得に必要と言われている2,200時間と、あなたが英語習得したい目標期間から、1日あたりの学習時間を逆算思考で算出してみましょう。
英語習得までは長い道のりですが、その道のりを確実に進むためには「戦略」と「効率」がとても重要です。
次の記事で、忙しい社会人でも英語学習で効果をあげるための「戦略」と「効率」について解説しているので、確実に・早く上達したい人はぜひチェックしてくださいね!
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