TOEIC初心者が学習を始める前にまずやることって?

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これからTOEIC学習を始めるけど、何からやればいいんだろう?
TOEIC初心者が学習前にまずやることって何がおススメ?

TOEICでスコアアップを目指し始めたはいいものの、何をすればいいか分からずこのような悩みを抱えている人も多いです。

まずやることとして重要なのは「どんな学習をするか」ではなく、実は「目的をしっかり定めること」です。

この記事では、僕自身の失敗経験も交えながらTOEIC初心者はまず目的を設定するべき理由とその実例について解説します。

これからTOEICスコアアップを目指す初心者は、ぜひ参考にしてくださいね。

このブログの管理人はこんな人
  • 英語を使って海外顧客相手に仕事する日系企業サラリーマン
  • もともと純ジャパ・海外経験なし、社畜生活で不眠症を経験
  • 自分を変えるべく独学で&国内で英語を習得、TOEIC950点
  • ドイツに研究留学して博士号取得、2024年から海外駐在へ
  • 英語で人生を豊かにする人を増やしたい!
目次

TOEIC初心者がまずやることは「目的の設定」!

この記事を読んでくれているあなたは、これからTOEIC学習を始めようしていると思いますが、「TOEICのスコアを上げる目的は?」と聞かれて答えられるでしょうか?

僕は感覚的に、どちらかというとTOEICスコアアップ自体を目的にしている人が多いんじゃないかなと思います。

でも英語学習において、TOEICのスコアアップは本来、目的というよりは手段であり、目標(マイルストーン)です。

TOEIC学習の目的をしっかり定めていなかった僕の失敗例を見てみましょう。

途中で目的を見失っていた!僕自身のTOEICスコアアップの道のり

僕が初めてTOEICを受検したのは大学院生の頃、就職活動用に受検し、スコアは650点でした。

学生時代に持っていたニンテンドー3DSの「英語漬け」で少し勉強して、試験形式に慣れて挑んだおかげで「思ったより高いスコア取れた!」と喜んだのを覚えています。

そして日系企業に入社した後の僕は、上司に言われたからという理由で英語学習を始めたのですが、

英語学習といえばとりあえずTOEICでしょ!

と単純な理由でTOEICスコアアップを目指し、今振り返ると次のような道を辿ってきました。

僕のTOEIC学習の道のり
PHASE
TOEICブロガーおススメの方法でひたすら独学

650点⇒730点⇒850点と点数が上がった後、860点と伸び悩む

PHASE
オンライン英会話に集中する

この時期はいったんTOEIC学習から離れて、英会話上達に集中していました

PHASE
留学の社内選考のためにもう1度TOEIC学習を始める

学習内容はSTEP1と同じようにやった結果、今度は950点取得!(模試では満点だったんですけどね…)

PHASE
スコアアップの目的を考え直して、TOEIC学習をやめる

990点を目指すか考えた時に、スコアアップ自体が目的になっていることに気付き、学習方法を変えました

一度伸び悩みを経験しながら学習を継続して950点を取得し、もう少し頑張って満点を目指すか考えました。

でもそこで、僕の本来の学習目的であった「英会話で不自由なくコミュニケーションを取れるようになりたい」とのズレに気付き、TOEICスコアアップの学習を終えました。

950点を取得した時点での僕の英語コミュニケーション力は、リスニングやリーディング、ライティングはそこそこ、スピーキングがイマイチ、という状況でした。

目的達成のために必要なスピーキング力アップと、TOEIC満点は別物だと気付いたのです。

具体的な目的の定め方の例

僕自身もそうでしたが、TOEIC学習をいったん始めると、学習をルーチン化して盲目的に取り組む人がいます。

勉強する習慣化はとても素晴らしいのですが、夢中になるあまり「英語を学習する目的」を見失ってしまってはもったいないですよね。

繰り返しになりますが、TOEICのスコアアップは本来、目的というよりは手段であり、目標(マイルストーン)です。

これからTOEICの学習を始める方には、早い段階でTOEICスコアアップする目的をハッキリさせることをおススメします。

具体的には、例えば以下のように、TOEICのスコアを上げる目的とあなたの英語学習の手段がしっかりリンクしていることが大事です。

良い例悪くない例見直した方が良い例
就職・転職・異動・昇進のため
実用英語の単語や表現の習得のため
英語の学習習慣を作るため
英語学習の第一歩にするため
英語を話せるようになるため
海外留学するため
TOEICスコアアップ学習の目的設定の例

目的設定の良い例

TOEICスコアアップの目的設定の良い例としては、例えば就職や転職・社内昇進などです。

また、例えばあなたが業務で英語文書を扱っていて、実用英語の単語・表現の習得のためにTOEICを学習するというのも、目的と手段がしっかりリンクしていて理想的です。

これらの目的であれば、TOEICスコア=習熟度なので、スコアアップに集中して良いと思います。

目的設定の悪くない例

英語学習の習慣を作るためだったり、英語学習の入り口としてTOEICを利用するという目的設定も、悪くはありません。

「目的を考えてみたけどハッキリしない、でもとりあえず英語の学習は始めたい!」という人も実際に僕の周りでいました。

このような場合でも、取り組み始める前に目的をしっかり考えた結果なのですから、取り組みながら目的を探す意識を持っていれば大丈夫です。

点数が上がった先の、本当の学習目的は何なのか?を、どこかのタイミングでしっかり考えるようにしましょう。

具体的な目的はないけどとりあえず学習を始めて、学習を進めるうちに「英語を使ってこんなことがやりたい!」という想いが後から芽生えてくることもあると思います。

TOEICスコアアップの先に目的が設定されるのであれば大丈夫なので、まずは英語学習の第一歩を踏み出しましょう。

いずれにしても、TOEICスコアアップだけが目的にならないよう、意識しておくことが大事です。

見直した方がよい目的設定の例

「英語を話せるようになる」や「留学する」という目的でTOEICスコアアップを頑張るのはあまりお勧めしません。

TOEICスコアアップ学習には「話す」要素がないので、英会話の上達を目指すなら、オンライン英会話などアウトプットのトレーニングとの組み合わせが必要です。

また、海外留学が目的であれば、TOEICよりもTOEFLやIELTSの方をお勧めします。

とはいえ「悪くない例」で説明したように、将来的に英会話上達や海外移住をするため、その第一歩や学習習慣作りとしてTOEICスコアアップに取り組むというのであれば良いと思います。

ここでも同じく、TOEICスコアアップだけが目的にならないよう、意識していれば大丈夫ということです。

ほかにもある!TOEIC学習を始める前に知っておきたかったこと

TOEIC 950点取得から、英語を「話す」トレーニングから留学を経て、今では仕事で英語を使うのが当たり前になっています。

TOEIC学習はそのスタートラインにあたるわけですが、TOEIC学習を始める前に知っておきたかったことは他にもあり、なかでも代表的なのは次の3つです。

TOEICスコアアップする前に他にも知っておきたかったこと3つ
  1. テクニックである程度点数を上げられる
  2. スコアアップ学習と話せるための学習は別
  3. 海外ではTOEICスコアはほぼ通用しない

テクニックである程度点数を上げられる

TOEICスコアアップする前に知っておきたかったことの1つ目は「テクニックである程度点数を上げられる」です。

僕はTOEICのスコアは、「TOEICスコア」=「実力」×「テクニック」の掛け算だと思っています。

TOEICの試験では、点数を上げる「テクニック」が存在し、例えばリスニングのPart 3やPart 4では問題文を先読みしておくといったものです。

このような「テクニック」は0%~最大100%で、あなたが持っている実力をテストでどの程度発揮できるか?の指標です。
(消去法のテクニックを身に付ければ、実力の120%のスコアを出せることもあるかもしれませんね!)

英語の実力はあるのに、TOEICという試験の形式でその力を出せなければ(=テクニックが0%だったら)、点数は取れません。

逆にいくらテクニックがあっても、単語力や文法力などがなければ(=実力がゼロだったら)、これも点数は取れませんよね。

ですので、「実力」と「テクニック」、その掛け算がスコアに直結するのです。

このうち、初心者がすぐに点数を上げられるのは「テクニック」の方です。

僕の場合は、まずTOEIC L&R 直前の技術という本で一通りのテクニックを学び、その後公式TOEIC Listening & Reading 問題集で時間を測りながら出題形式に慣れることで650点⇒860点のスコアアップを達成しました。

これは言い方を変えれば、TOEICスコアはテクニックだけでもある程度点数を上げられる指標とも言えます。

点数が高ければ英語得意、とは限らない!

スコアアップ学習と話せるための学習は別

TOEICスコアアップする前に知っておきたかったことの2つ目は「スコアアップ学習と話せるための学習は別」です。

僕はスコアアップ学習を始めた当初、TOEICスコアは650点で、英語はほぼ話せない(話したことがない)状態でした。

TOEICの点数が上がれば、いずれ話す力もつくだろう!

と考えていましたが、実際はそんなことはなくTOEICスコアが上がっても話せるようにはなりませんでした。

もちろん、TOEICスコアアップ学習が全く役に立たなかったわけではなく、リスニングの情報処理スピードは間違いなく上がっていました。

しかしTOEICのL&R(リスニング&リーディング)の学習だけでは、話す練習にはならず、860点を取得した時点でも思い通り喋れない状態でした。

英語を話せるようになるためには、TOEICスコアアップ学習だけでなく他の学習も取り入れる必要があります。

海外ではTOEICスコアはほぼ通用しない

TOEICスコアアップする前に知っておきたかったことの3つ目は「海外ではTOEICスコアはほぼ通用しない」です。

TOEICは、アメリカにある教育試験サービス (ETS) による運営ですが、実は元々日本人向けに開発されたテストだそうです。

そのため、今でも受験者の60~70%が日本人と韓国人だと言われています。

TOEFLやIELTSに比べると、受験英語っぽい感じしますよね!

一方で、TOEICは正直に言って世界的には圧倒的にマイナーで、せっかく高得点を取っても、そのスコア海外ではほぼ通用しません。

留学先のドイツでも聞いてみましたが、知っている人はゼロで、海外ではIELTSやTOEFLのスコアの方が主流です。

またヨーロッパでは英語に限らずCEFRという共通の言語レベル分類があり、それもよく使われていました。

でも残念ながら、TOEICは一切見たことがありません。

これは日本にいると気付きにくい盲点で、例えばこれから海外への移住を考えている方には、TOEICスコアアップを頑張り続けるのはおススメできません。

僕も学習を始める前にこれを知っていれば、
途中からIELTSなど別の試験に切り替えていたと思います…

まとめ

今回は、これからTOEIC学習を始める初心者へ、学習を始める前にまずやることについて解説しました。

僕が特にお伝えしたいのは「目的設定」、もっと言うと最初からTOEICスコアアップそのものを目的にするのではなく、スコアアップを通じて何をしたいか?を考えましょうということです。

なお、TOEICスコアをうまく使えば、会社員人生をより有利に進め、あなたの理想のキャリアを掴むことができます。

そのような生き方を「英語系会社員2.0」と名付けて、そのメリットや具体的な方法をこのブログで発信しています。

次の記事で、英語系会社員2.0についてより詳しく解説しているので、英語を武器にしてキャリアアップしたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

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