抜群のタイムパフォーマンス!会社員が英語学ぶなら「とりあえずTOEIC」

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「上司から英語勉強しろって言われるけど、何をすればいいの?」

将来のため・成長のためという名目のもとに、上司から英語の勉強をするようプレッシャーをかけられている会社員は多いのではないでしょうか。

僕自身も入社時の上司に言われるがまま、とりあえずTOEICの勉強を始めたのですが、当時はただ「英語勉強してる感」が出ればいいや、程度の気持ちでした。

でもその後、英語を本気で勉強して習得して、会社員として独自のキャリアを歩むようになった今となっては、この「とりあえずTOEIC」が凄くタイムパフォーマンスが良いことに気付きました。

なぜなら、TOEICを勉強するだけで「基礎力のレベルアップ」と「会社へのアピール」の両方を同時に達成できて効率が良いからです。

この記事では、TOEICを使って効率よく英語を習得しつつ会社にアピールしていく戦略や、TOEIC 730点取得までの道のりについて解説します。

今となってはプレッシャーを「かける側」になった目線で解説しているので、あなたの上司をイメージしながら最後まで読んでくださいね!

このブログの管理人はこんな人
  • 英語を使って海外顧客相手に仕事する日系企業サラリーマン
  • もともと純ジャパ・海外経験なし、社畜生活で不眠症を経験
  • 自分を変えるべく独学で&国内で英語を習得、TOEIC950点
  • 現在はドイツ駐在中
  • 英語で人生を豊かにする人を増やしたい!
目次

英語学習プレッシャーをかけてくる会社や上司、その意図は?

特に日系企業では、新入社員の頃から英語を勉強するようプレッシャーをかけられる人が多い印象です。

でもせっかく勉強するなら、そのようにプレッシャーをかけてくる意図をうまく理解して、あなた自身も納得して取り組みたいですよね。

では会社や上司が英語学習プレッシャーをかけてくる理由は何かと言うと、大きく分けて次の2つがあります。

会社が英語学習プレッシャーをかけてくる2つの背景
  1. 英語を業務レベルで扱える社員が不足しているから
  2. 部下の能力開発が上司の責任だから

英語を業務レベルで扱える社員が不足しているから

会社が英語学習プレッシャーをかけてくる背景の1つ目は「英語を業務レベルで扱える社員が不足しているから」です。

日本人のTOEIC平均スコアは年々上昇傾向にありますが、実際にビジネスの場面で英会話できるレベルという人はまだまだ少ないです。

国際語学教育機関であるイー・エフ・エデュケーション・ファースト社が発表する「EF EPI (English Proficiency Index) 英語能力指数」調査結果によると、日本の順位は、英語を母国語としない世界111の国と地域の中でなんと80位です。

企業はグローバル化が進む一方、中にいる社員のグローバル化が思ったほど進んでおらず、多くの会社で英語を扱える社員が不足しているのが実態です。

部下の能力開発が上司の責任だから

会社が英語学習プレッシャーをかけてくる背景の2つ目は「部下の能力開発が上司の責任だから」です。

これは僕自身に部下がついてからの学びですが、上司は部下育成にも責任があり、部下の能力開発を促すことが上司の仕事の一つでもあります。

そしてその能力開発は、その部下自身の人事評価や給料に反映される仕組みになっている会社が多いと思います。

こういった背景のもと、上司から部下に対して何らかの能力開発をするよう働きかけるようになり、結果として英語を学ぶように促している可能性があります。

では能力開発の中でもなぜ英語かというと、英語力は会社にとって必要であり、TOEICなどの数値で評価ができるからといった理由がメインです。

上司として部下に働きかけるのは「会社に求められる能力を伸ばすこと」で、会社に貢献しない能力を伸ばしてもあまり評価されないのです。

英語は確実に会社に求められる能力なので、まず間違いない選択なのです。

会社員として最初の目標はTOEIC 730点がおススメ

では会社員が英語を学ぶ場合、どのような目標を立てるのが良いでしょうか?

英語を話せるようになることが目的の人も、そうでない人も、最初の目標はTOEIC 730点とすることをおススメします。

それはなぜかというと、大きく3つの理由があります。

TOEIC 730点を指標にする3つの理由
  1. TOEICが英語力の指標として広く認知されているから
  2. 実用的な基礎を習得できるレベルだから
  3. 英語力をアピールできるレベルだから

TOEICが英語力の指標として広く認知されているから

最初の目標としてTOEIC 730点をおススメする理由の1つ目は「TOEICが英語力の指標として広く認知されているから」です。

英語試験の中にはTOEICに加えIELTSやTOEFL、英検などがありますが、企業において最も認知度が高いのはTOEICです。

なぜなら、TOEICはもともとビジネスの場面での日本人の英語でのコミュニケーション能力を向上させるために作られた背景があるので、企業との相性が良いのです。

認知度の高いTOEICスコアを指標にしておけば、目標設定としてまず間違いありません。

なお次の記事で、TOEICの生い立ちに日本人が深く関わっていたという歴史について詳しく解説しているので、気になる方はぜひチェックしてくださいね。

実用的な基礎を習得したと言えるレベルだから

最初の目標としてTOEIC 730点をおススメする理由の2つ目は「実用的な基礎を習得したと言えるレベルだから」です。

ETS発行のPROFICIENCY SCALEという、TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関を見てみると、次の図のようになっています。

出典:PROFICIENCY SCALE (hubspotusercontent-na1.net)

TOEIC 730点(レベルB)で「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」とされていますね。

この基準と照らし合わせて考えると、TOEIC 730点取得できれば実用的な基礎を習得したと言えるレベルにあります。

英語力をアピールできるレベルだから

最初の目標としてTOEIC 730点をおススメする理由の3つ目は「英語力をアピールできるレベルだから」です。

バイリンガル向け転職サイト「Daijob.com」登録者の英語力と、企業からのスカウトのデータを基に、英語力が年収・キャリアに与える影響について調査した結果(⇒詳しくはこちら)では、以下のように報告されています。

・企業からスカウトを受けた登録者の76%が、英語レベルが「ビジネス会話以上」(TOEIC 735点以上)
・企業からスカウトを受けた人材は、男女ともすべての年代で英語力の高さに年収が連動している
・男性の50代で、英語レベルが「ビジネス会話以上」と「日常会話以下」(TOEIC 730点以下)では年収280万円の差
・男性の30・40代、女性の50代も年収で100万円以上の差

TOEICスコアが高く、英語レベルがビジネス会話以上になることで、年収アップが見込めることがわかる報告ですが、その基準値がちょうど730~735点になっています。

TOEIC 730点あれば、会社内でも転職市場でも英語力をアピールできるレベルだと言えます。

TOEIC 730点取得と将来的な実用性を考えた効率的な学習法

TOEIC 730点までの道のりは決して簡単ではないですが、要点を押さえて勉強に取り組め誰でも取得は可能です。

日本のTOEIC受験者はリスニングとリーディングの得点に平均約100点の差があると言われているので、多くの受験者にとってトータル730点の内訳は次のようになります。

・リスニングパート:415点 / 495点 (正答率 83%)
・リーディングパート:315点 / 495点 (正答率 64%)

この目標に向けてどのような学習をすればよいか、これはあなたの現在地によって変わるので一概には言えませんが、TOEIC 730点取得を目指すのに必ず必要になるポイントはあります

このようなポイントを押さえつつも、将来的に実用的に英語を使うようになった時にも役立つことを考えた、効率の良い学習方法は次の3つです。

TOEIC 730点取得と将来的な実用性を考えた効率の良い3つの学習方法
  • 中学レベルの文法は必ずマスターする
  • TOEIC頻出単語を覚える
  • 過去問や模擬試験をひたすら解く

中学レベルの文法は必ずマスターする

実はTOEICで出題される問題の文法レベルは、中学英語で9割方は対応可能と言われています。

そして意外なことに、実用的に使う英語の文法も中学英語で大半をカバーすることが可能です。

なのでTOEIC 730点取得までのステップとして、まずは中学生レベルの文法を、自在に使えるレベルまで学習しましょう。

教材は中学レベルの範囲の文法書であればどんなものでも構いませんが、僕のおススメとしては「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」です。

なお、文法書は何冊もこなす必要はありません。
1冊選んでそれを何度も繰り返して定着させる方が大事です。

TOEIC頻出単語を覚える

TOEICには頻出の単語があり、リスニングもリーディングも、知っている頻出単語の数が多いほどスコアアップに有利です。

またTOEICは実際のビジネスや日常の場面を想定して出題されているので、テスト中に出てくる単語は実際の生活の中で使う頻度も高いです。

つまりTOEIC頻出単語を覚えるだけで、スコアアップにも繋がる上に、日常で使う単語を身に付けることにも繋がるので、とても効率の良い学習方法なのです。

僕のおススメ教材としては金のフレーズです。
TOEIC学習者の間では超有名ですね!

過去問や模擬試験をひたすら解く

単語や文法の基礎を身に付けたうえで、TOEICスコアアップ学習をするのに一番質の良い教材は、実は過去問や模擬試験です。

中でも、TOEICが公式に発売している過去問である公式TOEIC Listening & Reading 問題集は、スコアアップには欠かせない教材です。

TOEICでは問題の内容は毎回変わるものの、出題形式は変わりませんし、過去の試験問題と類似の問題が出ることもあります。

「TOEIC問題集」という名のついた教材は書店に溢れていますが、設問のクオリティや出題傾向、リスニングの音声の質など、どれを取っても公式問題集にはかないません

公式問題集は、できるだけ最新刊から、まずは「スピード」よりも「理解すること」を優先して以下のように進めましょう。

・最初は時間をかけてもでも丁寧に解き、間違えたところはなぜ間違えたのか、しっかり復習する
・慣れてきたら徐々に解答スピードを上げて、本番の試験環境に近づけていく

なお、ここで小手先のTOEICスコアアップテクニックで点数を稼ごうとしないことが大事です。

最初にしっかり理解することを意識して学習を進めれば、自然と英語処理スピードは上がっていきます。

の英語処理スピードこそ、実際に英語を使う場面で必要な力になるので、必ずテクニックではなく実力でスコアアップを目指しましょう。

でもどうしても、テクニックを駆使してでも高スコアが必要!という人にはTOEIC(R) L&Rテスト直前の技術という本がおススメです。

まとめ

この記事では、会社や上司の期待にうまく応えながら効率よく英語を習得していく戦略について解説しました。

会社や上司が英語学習プレッシャーをかけてくる理由を理解して、まずはTOEIC 730点を目指しましょう。

TOEIC 730点取得できれば、実用的な基礎を習得していると証明できますし、会社や上司へのアピールとしても使えます。

なお、730点取得できる頃には学習も軌道に乗り、更に高得点を狙いたくなってしまいますが、それ以上TOEICで高得点を目指すことはあまりおススメしません。

なぜなら730点以降は試験のための「慣れ」や「テクニック」が重要な世界になるので、本当に英語を武器にしたい人は、730点取得後は英語を「使う」トレーニングに移ることをおススメします。

次の記事で、英語を「使う」トレーニングについて詳しく解説しているので、TOEIC 730点取得後の英語学習方法を知りたい方はぜひチェックしてくださいね。

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