
瞬間英作文をやってるけど全然効果がありません・・・
瞬間英作文の練習をするときに気を付けるポイントって?
今回は、そんなご質問にお答えします!
瞬間英作文は、数ある英語学習法の中でもスピーキング力を上げるのに特に効果的な練習法で、正しい方法で繰り返しトレーニングすると、スピーキング力は確実にアップします。
ずっと続けているのになかなか効果が出ないという場合は、そのやり方が間違っている可能性があり、間違ったやり方のままでは成長は見込めません。
そこでこの記事では、瞬間英作文が効果がないと言われてしまう理由や、トレーニング時の注意ポイントについて解説します。
より早く瞬間英作文の効果を上げたい人は、ぜひ参考にしてくださいね!
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「瞬間英作文は効果ない」と言われてしまう理由は?
「瞬間英作文は効果ない」説を主張する人がいますが、なぜそのような声が出てくるのでしょうか。
実際にやってみて改善が見られなかったのでしょうが、その原因が本当に「瞬間英作文」というトレーニング方法にあったのか?をちゃんと検証せずに主張している人が多いと感じています。
瞬間英作文をやっても効果がない場合、その原因を検証すると、次のようなケースが考えられます。
- 教材の英文が不自然
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瞬間英作文の教材の中には、例文がとても不自然で「どこで使うのこの文章?」というものが羅列してある教材がチラホラ見られます。その変な例文でトレーニングを積んだ結果、実際の会話で全く使えない!ということから、瞬間英作文は効果がない、と言われてしまうケースです。
- 基礎となる単語力、文法力が身についていない
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瞬間英作文の難しいところは、与えられた例題を瞬時に英語で、英語の順番で組み立てることです。ここで英語(単語)と英語の語順(文法)の2つの基礎力がないと、そもそも英文は作れませんよね。基礎力がないまま瞬間英作文を始めてしまい、効果がない!と諦めてしまうケースです。
どちらも、瞬間英作文というトレーニング法そのものというよりは、トレーニングのやり方や準備不足によるものですよね。
逆の見方をすると、瞬間英作文はしっかり準備をして正しい方法で取り組むと、必ず効果が出ます。
瞬間英作文のポイントは「イメージを英語にする」意識
では、瞬間英作文で効果が出るようにするにはどうすればいいのでしょうか?
先ほど解説した例の通り、まず「自然な例文の教材を選ぶ」ことや「基礎となる単語力・文法力を身につけておく」ことが必要なのは言うまでもありません。
そのうえで重要なのは、実は「イメージを英語にする」という意識です。
これはどういうことか、瞬間英作文で鍛えられる「スピーキング」のプロセスを分解した次の図を見てください。


スピーキングでは、自分の伝えたいことを英語の音にして発していくのですが、ここで英語初心者は、伝えたいことを一度日本語にして、日本語から英語に変換して話します。
でもこれだと、日本語から英語への変換に時間がかかり、実際の会話ではスムーズにやりとりができませんよね。
一方で英語上級者やネイティブスピーカーは、イメージを直接英語で発しています。
英語初心者に比べて、英語スピーキングの瞬発力が高いのはそのためです。
瞬間英作文のトレーニングをする時には、思い浮かんだ頭の中のイメージを瞬時に英語で発することを意識しましょう。
そうすることで、あなたのスピーキングの瞬発力はグンと上がります。



イメージを直接言葉に発することができると、実際の英会話でも
スムーズなやりとりができますよ。
イメージを英語にする意識を持った瞬間英作文のやり方
では、「イメージを英語にする」という意識をもって瞬間英作文のトレーニングを行うというのは、具体的にどういうことでしょうか?
瞬間英作文の流れを描いた次の図を見ながら解説していきますね。


瞬間英作文では、お題となる文章や音声を、まずは日本語で理解します。
その後、このお題を瞬時に英語に変換していくのですが、このまま英語に変換してしまっては瞬発力は上がらず、本番の英会話では使えません。
そこでまずは、日本語で知覚したお題の状況や場面を、頭の中でイメージに変換します。
日本語であれば、文章でも音声でも、意味をすぐに理解してイメージに変換できますよね。
ここで、頭の中でイメージに変換できたら、元のお題の日本語の文章は完璧に覚えていなくても構いません。
なぜなら、瞬間英作文で重要なのは「イメージを英語に変換する」ことなのですから。
模範解答とは多少違う回答になったとしても、イメージをしっかり英語にできていれば問題ありません。
瞬間英作文のトレーニングはこのように、まず頭の中にイメージを作ることを意識しましょう。
イメージを英語に変換するための4つのコツ
イメージを英語に変換するためのコツは、大きく分けて次の4つあります。
- イメージ化には時間をかけてもよい
- 大まかな内容から押さえていく
- アレンジも入れながら何度も繰り返す
- 発音は後回しでも良い
イメージ化には時間をかけてもよい
イメージを英語に変換するためのコツの1つ目は「イメージ化には時間をかけてもよい」です。
お題となる日本語文は、まず頭の中でイメージに変換し、そのイメージを英語に変換します。
つまり、英語で発声する前に、イメージに変換するというステップが入ります。
ですが、「瞬間」英作文という名前のあまり
急いで英語に変換しなきゃ!
と思ってお題の日本語をすぐ英語に変換してしまいそうですが、その必要はありません。
日本語⇒イメージへの変換は、多少時間がかかっても良いので確実に行いましょう。
日本語文をその場ですぐ英語にするのではなく、多少時間がかかってもよいので、まずイメージ化をする意識が大事です。
大まかな内容から押さえていく
イメージを英語に変換するためのコツの2つ目は「大まかな内容から押さえていく」です。
大まかな内容とは、英語の基本五文型のどれかに相当する情報のことで、「これだけ押さえておけば最低限の意味は伝わる」という情報です。
例えば
私は昨日、渋谷のレストランで友人とランチをしました
といったお題の文章があった場合、英語の基本五文型にあてはめると
私は(S)ランチを(O)しました(V)
という、S・V・Oからなる第三文型が「大まかな内容」に相当します。
ランチを食べた、という最低限の情報は伝わりますよね。
それ以外の情報、例えば「昨日(いつ)」「渋谷のレストランで(どこで)」「友人と(誰と)」といった情報は、ランチを食べた状況を補足する情報になります。
特に瞬間英作文をやり始めて慣れないうちは、補足情報は多少抜け落ちてしまっても大丈夫です、まずは主語や述語といった大事な部分から押さえていきましょう。
とはいえ実際にイメージを英語に変換するときは、
これはどの基本文型に属するんだろう?
などと考える必要はありません、といいますか、そんなこと瞬時には考えられませんよね^^;
ですので、お題の中で「最低限これは伝える」という部分に特に意識を集中し、できる限り補足情報を加えていく、というのがポイントです。
アレンジも入れながら何度も繰り返す
イメージを英語に変換するためのコツの3つ目は「アレンジも入れながら何度も繰り返す」です。
一度の英作文で、イメージした情景のすべてを完璧に英訳できなくても焦る必要はありません。
コツの2つ目で解説したように、大まかな内容を押さえつつ徐々に補足情報を加えていけるよう意識しながら、何度も繰り返すのがおススメです。
こうすることで、文法を使いこなして文章を構築する力がつき、徐々に長い文章を作れるようになっていきます。
また慣れてきたら、お題に出て来た文章を応用して、自分が実際に使いそうな場面での単語に入れ替えたりアレンジするのも良い方法です。
あなたが実際の英会話で使える英文のストックが広がりますよ。
発音は後回しでも良い
イメージを英語に変換するためのコツの4つ目は「発音は後回しでも良い」です。
瞬間英作文の一番の目的は、イメージを瞬時に英語に変換することです。
もちろんその英語を、正しい発音で発生しないと相手に伝わらないのですが、最初から発音まで意識しようとすると、特に最初のうちは難しく、ついて行けません。
ですが、最初は発音よりも確実に文章を作ることを優先しましょう。
まずは発音は無視してよいので、自分が基礎練習で学んだ単語と文法を使ってきちんと文章を作り、発声することが大事です。
発音力は慣れた後からでも付いてきますし、リスニングの応用練習であるシャドーイングの練習でも鍛えることができますので、瞬間英作文では発音は後回しにしても大丈夫です。
そうすることで、「イメージを英語に変換する」ことに意識を集中することができ、上達が速くなります。
まとめ
今回は、瞬間英作文は効果がないと言われてしまう理由と、瞬間英作文の練習をする時のポイントについて解説しました。
瞬間英作文は、日本語を英語に変換するのではなく、イメージを英語に変換するという意識がとても大事です。
この意識を持って取り組まないと、英語に変換するのに時間がかかってしまう状況は変わらず、瞬発力は上がらないので、せっかくのトレーニングが無駄になってしまいます。
実際に英語を習得するには、瞬間英作文以外にも様々な方法でのトレーニングが必要なので、それぞれの学習法を無駄なく効果的に進めましょう。
次の記事で、時間の無駄な学習法を避けるためのポイントを解説しているので、無駄なく最短で英語習得したい人はぜひチェックして下さいね!
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