プロソディシャドーイングのやり方とコツって?

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シャドーイングがうまくできません!
シャドーイングのコツを教えてください

今回は、そんなご質問にお答えします!

シャドーイングは、数ある英語学習法の中でもリスニング力を上げるのに特に効果的な練習法ですが、負荷が高くて初心者には難しいですよね。

いきなり全部をやろうとすると混乱するので、段階を踏んで少しずつステップアップしていくのがコツです。

そこでこの記事では「プロソディシャドーイング」という、シャドーイングの中でも入門編の手法のやり方やコツについて解説します。

英語の音を拾う力をつける効果的なトレーニング法なので、シャドーイングで文章を聞き取れない方はぜひ参考にしてくださいね。

このブログの管理人はこんな人
  • 英語を使って海外顧客相手に仕事する日系企業サラリーマン
  • もともと純ジャパ・海外経験なし、社畜生活で不眠症を経験
  • 自分を変えるべく独学で&国内で英語を習得、TOEIC950点
  • ドイツに研究留学して博士号取得、2024年から海外駐在へ
  • 英語で人生を豊かにする人を増やしたい!
目次

プロソディシャドーイングとは

プロソディシャドーイング(Prosodic Shadowing)とは、英語の音を拾うことを主な目的としたトレーニングです。

“シャドーイング”から順に解説しますと、聞こえてくる英文を影(Shadow)のように追いかけて喋ることがシャドーイング(Shadowing)という名前の由来です。

具体的には、教材となる音声からだいたい、1~2語くらい遅れて自分の口から同じ速さ・同じ内容・同じ発音で発するようにします。

教材からの音声と、あなたが発する音声との関係を図にすると次のようになります。

聞いた音をすかさず口に出す必要がある上に、自分が口に出している間にも次の音を聞く必要があり・・・と脳内が忙しくとても大変です。

しかし大変だからこそ、流れてくる音に本気で集中しないとついていけない高負荷なトレーニングでもあります。

この高負荷があるからこそ、音声をより細部まで聞き取ろうとするようになり、リスニング力アップに繋がります。

その中でもプロソディシャドーイングは、プロソディ(Prosodic)=韻律という意味で、音に加えてリズムやイントネーションも含めて、教材となる音源のマネをします

一般的に「シャドーイング」というと、このプロソディシャドーイングのことを言います。

プロソディシャドーイングの効果

プロソディシャドーイングを行うと、「英語の音を拾う力」をつけることができます。

英語リスニングのプロセスをより細かく分解し、トレーニング法との関係性を示した次の図を見てください。

リスニングは、細かく分けるとまず①英語の音を拾い、②英語の意味を理解する、という2ステップになっています。

この中でプロソディシャドーイングは、①の「英語の音を拾う力」をつける目的のトレーニングとして効果的です。

②の英語の意味を理解する目的のトレーニングとしては、コンテンツシャドーイングやリピーティング、あるいはそれらの組み合わせが効果的です。

ここで図の通り、プロソディシャドーイングよりも更に広範囲をカバーするコンテンツシャドーイングは更に高難易度になります。

というのも、コンテンツシャドーイングでは「音を拾って意味を理解する」までを行うので、先に「音を拾う力」がついてないと、意味を理解するのに使える時間がなくなるからです。

ですので、まずはこのプロソディシャドーイングで「音を拾う力」をしっかりつけることが重要になるのです。

プロソディシャドーイングのステップアップ

プロソディシャドーイングは、「聞く」と「喋る」を同時に行うマルチタスクなので、脳内が忙しくとても大変です。

初心者にはいきなり全部やるのは難しく挫折に繋がりやすいので、徐々にステップアップしていくのがおススメです。

プロソディシャドーイングは、具体的には次のような5つのステップでトレーニングを行います。

プロソディシャドウイングのやり方5ステップ
STEP
題材となるスクリプトを準備する

好きな英文を選びましょう。今の自分で処理できるレベルから少しだけ上、「ちょっと背伸びしたら届くレベル」を選ぶのが上達のポイントです。

STEP
スクリプトを確認して分からない単語やフレーズをチェックする

知らない単語や表現が多い場合は、ここでしっかり調べて語彙力アップトレーニングを兼ねても良いですし、別の題材に変えても構いません。

STEP
音声なしで音読する

音声なしで、スクリプトを音読します。内容をしっかり理解できる速度で、ちゃんと口に出して読むことがポイントです。口と頭が慣れるまで10回程度、繰り返します。

STEP
スクリプトを確認しながらシャドーイングする

できるだけスクリプトに頼らず、耳から入った音をマネするように意識します。10回程度繰り返し、徐々にスクリプトに頼る割合を減らしていきます。

STEP
スクリプトを見ずにシャドーイングする

うまくできない場合は前のステップに戻るか、慣れるまでスピードを落としてからトレーニングして徐々にスピードアップしましょう。

プロソディシャドーイングはあくまで、「音を拾ってマネする」トレーニングですので、ステップ4、ステップ5では内容(意味)の理解までできなくても大丈夫です。

内容の理解まで含めたシャドーイングは、ステップアップ版のコンテンツシャドーイングで取り組みますので、まずは「音」だけに集中しましょう。

次の記事で、コンテンツシャドーイングで英語の意味を理解する力をつける方法について解説しているので、ぜひチェックしてみて下さいね。

まとめ

今回は、プロソディシャドーイングのやり方やステップアップ方法について解説しました。

シャドーイングは初心者には少し難しいトレーニング法ですが、この記事で紹介したプロソディシャドーイングで「英語の音を拾う力」をつける所から徐々にステップアップしていきましょう。

英語習得への道のりではこのように、

・習得に向けて必要な要素を分解(分析)して
・それを補うようなトレーニングメニューを選んで
・トレーニングメニューの目的を意識しながら取り組む

ことが効果的で、上達への最短ルートです。

次の記事で、あなたの課題を特定して効率的な学習計画を立てる方法について解説しているので、今のトレーニングメニューが適切か気になる方はぜひ参考にしてくださいね!

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