英語を話せる人ってかっこいいよなぁ・・・
あなたの友人や会社の同僚、またはYouTubeなどで英語を話せる人を見て、このように思ったことがある人も多いと思います。
僕自身も会社に入社した当時の上司が英語を話せる人だったので、同じようにカッコいいなぁと思いましたし、自分もその上司のようになりたい、と心から憧れていました。
ではなぜ英語を話せる人を見るとかっこいいと感じるのでしょうか?その理由として大きいのは、一言で言うと希少性です。
この記事では、英語を話せる人が希少性が高くかっこいいと言われる背景や、英語学習において「英語を話せるかっこいい自分」を想像するメリット等について、僕自身の実体験を交えながら解説します。
あなたのまわりで英語を話せる人を見てカッコいい!と憧れを抱いたことがある人や、英語を話せるカッコいい自分になりたい人は、ぜひ参考にして下さいね。
- 英語を使って海外顧客相手に仕事する日系企業サラリーマン
- もともと純ジャパ・海外経験なし、社畜生活で不眠症を経験
- 自分を変えるべく独学で&国内で英語を習得、TOEIC950点
- 現在はドイツ駐在中
- 英語で人生を豊かにする人を増やしたい!
英語を話せる人はかっこいいと言われる理由は「希少性」
英語が話せる人はかっこいいと言われる理由として最も大きいのはやはり希少性でしょう。
日本では英語を流暢に話せる人は圧倒的な少数派なので、「希少性の原理」から周囲から注目を集めることが多いです。
経済学や心理学で使われている原理で、供給が限られている、あるいは需要に対して供給が不足しているものは、人々にとってより価値が高まります。
つまり希少性が高いものは、それだけで魅力的であり、特別な価値があると認識される傾向があるということです。
英語が話せる日本人は希少性が高い
日本人は英語が苦手とよく言われていますが、実際どの程度なのでしょうか?客観的な数字で見てみましょう。
国際語学教育機関であるイー・エフ・エデュケーション・ファースト社が発表する「EF EPI (English Proficiency Index) 英語能力指数」の2022年調査結果によると、日本は英語を母国語としない世界111の国と地域の中でなんと80位!
先進国内どころかアジア内で見ても最低レベルです。
日本では国家レベルで英語教育に力を入れてきていますが、それでも英語を流暢に話す人はまだまだ少ないのが現状だということが分かります。
客観的に見ても英語レベルが低い日本の中で、英語が話せる日本人の希少性が高いということも納得できますよね。
また日本人にとって英語は、根本的に習得が難しいので、今後も英語を話せる日本人の希少性が高い状況は大きくは変らないと思います。
なぜなら次の記事で解説している通り、日本人にとって英語は、母国語である日本語からの言語間距離がとても遠く、習得にかかる時間が他の国の人に比べて長いとされているからです。
希少性は環境に左右される
ただしこの「英語を話せる日本人」という希少性は、所属する環境に大きく左右されます。
まわりに英語が話せる人が少なく、あなただけが英語を話せるという状況であれば、あなたの希少性は当然高くなります。
では仮に、あなたのまわりに英語が話せる人が多い場合はどうか?というと、やはり残念ながら希少性はありません。
一例として僕は今、駐在員としてドイツで生活していますが、ドイツ在住の日本人駐在員はみな、当然のように英語を使えるので、英語が話せるというだけで注目を浴びることはまずありません。
つまり、英語が話せる日本人という希少性はここでは通用しません。
このように希少性は、あなたのまわりの環境にも大きく左右されるので、正確に言うと英語を話せる日本人は『日本では』とても希少性が高いためカッコいいということになります。
僕の実体験:希少性は注目を浴びる!
僕自身がこれまで体験した中で、実際に希少性が高いことで注目を浴びたエピソードを2つご紹介します。
日本語オンリーの居酒屋に外国人を案内
日本をこよなく愛するドイツ人の友達が日本に観光に来るというので、一日かけて日本庭園などを案内した後、夜一緒に食事をしていた時のことでした。
日本ならではのディープな居酒屋に行ってみたいというリクエストに応えて、高架下にあるような雰囲気の店を選んだのですが、思った以上にディープすぎて地元の常連のおじさんしか入らないような店でした^^;
全くと言っていいほど外国人対応しておらず、英語メニューどころかメニューに写真もない状態で、完全に日本語オンリーです。
仕方なくメニューを全て英訳して説明して、店員さんに注文をお願いしたり、友人からの質問(その居酒屋に興味深々!)を通訳として店員さんに伝えたりしていました。
そして食事を終えて店を出る直前のお会計の時、担当してくれていた店員さん(学生?)から一言、
「英語でやりとりできるってかっこいいですね!」
と言われたことは、ほろ酔いでしたが今でも覚えています。
聞いてみると外国人の来客は初めてだったようで、対応できる人が全くいない中で英語でやりとりしている姿が珍しく、カッコよく見えたみたいです。
ドイツ語を扱える日本人駐在員、日本語を扱えるドイツ人
僕は駐在員になる前にも2年間ほどドイツに留学経験があることから、実は少しですがドイツ語を使えます。
記事の前半で触れたように、ドイツ駐在員はみな英語は扱えるので、英語を話せることで目立つことはないのですが、そんな中でもドイツ語も話せる駐在人は希少性の高い存在です。
なので「あの人、ドイツ語できるらしいよ」と他の駐在員や現地採用のドイツ人同僚から注目を集めることがあります。
一方で現地採用のドイツ人同僚も英語は扱える(もちろん日本人より上手い)のですが、中には日本語を扱えるドイツ人の同僚もいます。
母国語であるドイツ語はもちろんのこと、更に英語に加えて日本語も話せるドイツ人はとても希少性が高いので、こちらもやはり注目されます。
これらの事例は英語ではなくドイツ語や日本語ですが、いずれも希少性が高いために注目を浴びる事例という意味では同じですよね!
「英語を話せるかっこいい自分」を目指して一歩踏み出そう
思い返せば僕が英語習得を志したのは、今の会社に入社して最初の上司に影響を受けて、「英語を話せるかっこいい自分になりたい!」という想いを抱いたのがきっかけの1つでした。
当時の僕の上司は技術営業担当として、年に3回ほど欧州やアメリカ出張に飛び立ち、英語で顧客への紹介や技術サポートを行うという業務を担当していました。
出張から帰国した後に、出張旅程やその風景の写真などを交えながら報告プレゼンする上司の姿を見て、
世界を相手にするってカッコいい!自分もいつかあんな風になりたい!
と憧れていました。
とはいえ当時の僕は英語は話せないどころか、英語を人前で話すことをも避けていたので、とても現実的ではありませんでした。
それが今となっては、英語を習得して
・海外に在住、英語で生活
・英語を使って世界各国の顧客と面談
・展示会で200人の前で英語でプレゼン
などと、まるで別人のように大きく変われました。
英語が話せなかった入社当時の僕から見ると、今の自分はきっと「かっこいいと思える存在」になれていると思います。
「英語を話せるかっこいい自分への憧れ」が学習を続ける原動力になる
とはいえ、英語を習得するまでの道のりは簡単なものではなく、途中で2度も挫折を経験しました。
これは僕だけでなくほとんどの英語学習者にとってもそうであるように、英語習得の最大の課題はモチベーションを維持しながら継続することです。
実際に、英語学習経験がある会社員111人を対象に「英語学習の挫折」に関する実態調査を実施した結果を見ても、次のようなことが分かります。(出典:PRTIMES)
・英語学習を挫折したことがある人の割合は驚異の87.4%
・英語学習の課題について最多は「学習を継続すること」で60.4%
・挫折理由として最多は「モチベーションの低下」で62.9%
でも僕の場合は、最初の上司に刺激を受けて抱いた「英語を話せるかっこいい自分」への”憧れ”が、学習を挫折しそうになった時の心の支えになったのは間違いありません。
あなたがこれから英語学習を始める時にも、また英語学習の途中で挫折しそうになった時にも、「英語を話せるかっこいい自分」を想像することで、モチベーションを保つことができます。
習得に2,200時間かかると言われている英語学習を挫折せず続けるには、このようにあなた自身が英語学習を通じて目指したい姿、つまり目標設定がとても重要です。
次の記事で、英語学習の目標の決め方やそのポイントについて解説しているので、これから英語学習を始める人や、挫折することなく英語を上達させたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
まとめ
この記事では、英語を話せる人がかっこいいと言われる理由や、かっこいい自分を想像するメリット等について、僕の実体験を交えながら解説しました。
日本ではまだまだ英語力が低く、英語が話せるということ自体が希少性が高いので、まわりから注目されて「かっこいい」と言われます。
英語習得への道のりは挫折がつきものですが、自分が憧れる「英語を話せるかっこいい自分」の姿をしっかり想像することが、挫折を防ぐ心の支えになります。
なお、英語を習得してかっこいい自分になるためには、挫折を防ぐ心の準備をするだけでなく、習得の道のりを最短化するための学習戦略も重要です。
次の記事で、効率的な英語学習計画の立て方について解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは! 英語に悩む、ドイツ在住30余年のものです。
退職してから20余年を経て、訳あって数年前から日系の会社に勤務しています。
30代の現地採用の日本人同僚は英語は勿論、ドイツ語を話す人もおり、私の80年代前半に田舎の高校で習った読み書きのみの英語力とは、比べようもありません。
日本でインターに通学していた人、9歳まで英国の現地校に通学していた人、カナダのカレッジを卒業した人、ワーホリで英語圏にいた人等など、それ相当の英語力です。
しかし現地採用は、社畜に近いものがあります。特に経理など、現地の専門知識が必要なポスト以外は、代わりがいくらでもいますから。
還暦過ぎてしまってますが、おススメの教材使って、せいぜい頑張ってみます。
コメントありがとうございます、ドイツにお住まいなんですね!最近、スト多くて大変ですよね。。。笑
現地採用の日本人、住んでいるだけあって語学は皆さん漏れなく堪能ですよね。ただ、社畜に近いんですか!?日系企業とはいってもドイツ流の労働環境だと思っていました、初耳でした・・・