海外経験ゼロ・英会話力ゼロの会社員がドイツ駐在員に選ばれた理由とは?

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今回は、僕と同じ会社で現在ドイツに赴任中のJ君へのインタビューをお届けします。

J君は元々僕の隣の部署にいて、留学経験も海外志向もまったくなかったのですが、今ではドイツ駐在員として、海外顧客への対応や展示会出展など日々英語で格闘しながら生活しています。

そんなJ君が一時帰国したので、これまでの歩みや想い過去を振り返って思うことや、自分を変えたいと思っている人へのメッセージなどについて語ってもらいました。

もともと英会話力ゼロの状態から、自分を変えようと努力して、今では海外でとても充実した生活を送るJ君のサクセスストーリーは、必ずあなたの参考になるはずです。

このブログの管理人はこんな人
  • 英語を使って海外顧客相手に仕事する日系企業サラリーマン
  • もともと純ジャパ・海外経験なし、社畜生活で不眠症を経験
  • 自分を変えるべく独学で&国内で英語を習得、TOEIC950点
  • ドイツに研究留学して博士号取得、2024年から海外駐在へ
  • 英語で人生を豊かにする人を増やしたい!
目次

もともと海外志向はなかった

ー【聞き手:かがくけいのおとこ(以下:僕)】久しぶり!駐在始まってどれくらい?

ー【J君】お久しぶりです、今ちょうど1年経ったところです。早いですね。

ー【僕】海外1年目は特に早いよね、生活立ち上げとかやってるとあっという間に過ぎちゃうし。1年経ってどう?率直に。

ー【J君】いやぁ、しんどいですよ(笑)。でも嫌なしんどさじゃなくて、成長を感じられるしんどさですね。

ー【僕】成長を感じられるしんどさ、具体的に言うと?

ー【J君】日本の当たり前が当たり前じゃない生活じゃないですか、海外って。それに徐々に慣れてきました。慣れなかったことが当たり前になる=成長だな、と思うんです。

ー【僕】それはよくわかる。僕も留学で慣れを感じ始めたのがちょうど1年くらいだったし、同じくらいのタイミングかも。

ー【J君】現地の駐在員の人にもよく言われますね、最初の1年は助走で、勝負は2年目からだ、って。なので、まだまだこれからですね。

ー【僕】いいね、海外で挑戦できる環境って。もともと海外志向強かったっけ?

ー【J君】いや、それが全然で。興味すらなかったです。帰国子女でもないですし、留学経験とかもないですし。

ー【僕】えっそうなの?それがどういう経緯で駐在に?

ー【J君】これを話すと長いんですが…もともと会社に入って、独身で、土日はずっとパチンコみたいな生活だったんですよね(笑)。で、これはいかんなー、何か変えないとなー、とさすがに思ってきたのが始まりです。

ー【僕】それがいつ頃?

ー【J君】入社4年目くらいですね。じゃあ何やろうか、と考えて選んだのが英会話だったんですよ。

ー【僕】なんでそこで英会話にしたの?

ー【J君】正直、「なんとなく」です(笑)。社会人の自己啓発といえば英会話、みたいな風潮あるじゃないですか。

ー【僕】まぁ確かにあるね、本気でやってる人は少ないけど。

ー【J君】そうですね、僕の場合は自己啓発とは無縁の生活をしてて、それを変えないとというところからスタートしたんで、どうせなら大きく変えてやろう、と思ったんです。

ー【僕】それで英会話スクールに入ったとか?

ー【J君】そうです、あの「ベ〇リッツ」ですね。会社から学費の補助も出ますし、それをフル活用して。

ー【僕】スクールに入る前の英会話レベルは?もともと英語はある程度話せてた?

ー【J君】いえ、全然です。入って最初のレベルチェックで「10段階中の2、下から2番目」って言われました(笑)。英語の勉強はまだできてた方なんですけど、会話が壊滅的だったんですよね。

ー【僕】もしかしてTOEICで点は取れるけど話せない、っていうパターン?

ー【J君】まさにそれです、その時点で845点あったんですけどね・・・

ー【僕】それでも下から2番目かぁ、それはヘコむね。

ー【J君】ヘコみましたね、こんなにも話せないものか、と。でももうやるって決めたし頑張るしかない、と思ってました。

きっかけは英会話アピール

ー【僕】で、英会話スクールに通い始めて、実際英会話力あがった?

ー【J君】正直、あんまり伸びなかったです。今思うと英語に触れる時間が短すぎました。平日に行けなかったので週末だけ、週1回でしたし。正しい表現は学べるんですけどね。

ー【僕】それはよく言われるね。どれくらい続けた?

ー【J君】結局、4年くらい続けたと思います。最初の1~2年はほとんど成長を感じなかったので挫折しそうでしたが、とりあえず続けました。

ー【僕】3年目くらいから英会話が伸びた?

ー【J君】そうですね、実はちょうど英会話を始めてから3年後、会社で海外営業担当に抜擢されたんですよ。

ー【僕】お、そんな変化があったんだね。でもその時点でベ〇リッツで英会話力は伸びてないんだよね?どういう経緯で選ばれたの?

ー【J君】英会話力そのものが評価されたわけではなくて、どちらかというと「英会話をやってることをアピールしたから」の方が大きいと思いますね。

ー【僕】アピールした?

ー【J君】そうなんです。ある時、部署の部長とか事業部長とかお偉いさん方との会食の場で、「僕、英会話やってます」みたいな話を出したんですよ。そしたらいつの間にか「J君は海外志向があるらしい」となりまして。

ー【僕】なるほど、お偉いさん方にJ君の海外志向イメージがインプットされたわけね。

ー【J君】たぶんそうです。後から知ったんですが、ちょうどその当時、上層部の方で「もっと若手に海外経験を積ませるべきだ」みたいな議論があったらしくて、適任の若手を探してたようなんですよ。

ー【僕】ちょうど良いタイミングで英会話アピールできて、海外営業担当抜擢に繋がったってことね。実際に英会話教室に通うっていう行動で示せたことが大きいんだろうね。

ー【J君】それがですね、これも後から聞いた話なんですが、その時点で僕の周りの若手もみんな結構英会話やってたんですよ、実は。

ー【僕】えっ、じゃあみんなでお偉いさんに英会話やってますアピール合戦みたいな感じになってたの?

ー【J君】いえ、その会食の場でアピールしたのは僕だけでした(笑)。みんな恥ずかしいというか自信なかったらしくて。

ー【僕】J君はベ〇リッツでは下から2番目のレベルって言ってたけど、周りのみんなは?

ー【J君】みんなはレベル5とか6くらいにいて、明らかに僕が一番下のレベルでした(笑)。でも英会話頑張ってるアピールして、結果的に海外営業の担当をゲットできたんで、「言ったもん勝ち」ですね。

海外営業から駐在へ

ー【僕】海外営業担当っていう役職はどうだった?

ー【J君】結構出張が続きましたね。当時はコロナ前でオンラインミーティングは普及してなかったので。

ー【僕】頻度でいうとどれくらい?

ー【J君】少なくとも月1回、1週間くらいはありましたね。行き先も欧州を中心にしていろいろと。

ー【僕】いろんな国のビジネスパーソン相手に英語でプレゼンしたりディスカッションしたり、という仕事?

ー【J君】そうですね。現地の駐在員と合流して顧客訪問するんですが、最初は少し恐怖心もあって、まったく会話に入っていけなくて怒られましたね。「わざわざ日本から来てるのに無言ってどういうことだ?」と。

ー【僕】最初は緊張するし、どれだけ英会話練習してもいざ外国人を前にすると喋れなくなったりするよね。それは数をこなして徐々に慣れた?

ー【J君】そうですね、徐々に「みんなが喋ってる英語、よく聞くと間違ってること結構あるな」と気付いてきました。キレイな英語で喋らないといけないと思い込んでいたので、それに気付いてから少し気が楽になって喋るハードルが下がりました。

ー【僕】欧州のノンネイティブはそういう国多いよね。文法とか間違ってても割と自信満々で喋ってる。実践経験で英会話レベルも上がった?

ー【J君】間違いなく上がりました。海外出張で実践できるようになったんで、日本での英会話学習が凄く身につくようになりました。

ー【僕】英会話学習して海外営業をつかみ取れて、その海外営業があるから英会話学習がよりはかどる、良い循環が生まれたってことだね。海外出張を経験してからの、海外駐在?

ー【J君】そうですね、海外出張がしばらく続いたころ、その時の駐在担当の人が帰国する話が出てきたんです。そこで後任としてどう?という話をもらいました。

ー【僕】海外出張経験を通じて「J君やっぱり海外適性あるね」ってなったとか?

ー【J君】どうもそうみたいです。海外ダメな人はホントにダメみたいですからね。一緒に面談に出ていた現地駐在員の人は実は、僕に海外適性があるかどうかも見ていて、「J君なら大丈夫」と上層部に報告してくれたらしいです。

ー【僕】ただ一緒に仕事するだけじゃなくて、そういう適性まで見られてたって・・・後で知るとビックリするね。

ー【J君】ただ頑張るだけじゃなくて、周りにその頑張りを知ってもらうのも重要だな、と思います。

欧州駐在で思うこと

ー【僕】駐在生活は日本の生活と比べてどう?

ー【J君】こちらの生活は凄く良いです。正直、日本の生活には戻れる気がしないです(笑)。仕事は大変ですがやりがいはありますし、何より日本みたいに会議だらけの生活じゃないので、自分のペースで進められるんですよ。

ー【J君】時差の関係で、現地の朝が日本の昼過ぎくらいなので、毎朝パソコンを開くとチャットやメールが大量に来ててその処理が大変です。日本との会議も朝早くに集中するので、午前中は忙しいですね。

ー【僕】確かに僕の部署から欧州駐在してる同僚も、早朝が勝負って言ってたね。

ー【J君】こちらの駐在員は皆同じような感じですね。でも昼過ぎくらいになると、日本も夜中になって仕事を終えて連絡も来なくなるので、午後からは自分のペースで仕事できます。あと、給料は結構上がりますね(笑)。

ー【僕】給料は日本の1.5倍くらいになるって言うよね。残業は実際どう?日本にいた時と比べて。

ー【J君】残業は大きく減って、家族との時間が増えました。ヨーロッパの人はよく言われてる通りプライベート重視で、残業しないです。彼らの働き方を見てると「これが本来の姿だよな」って思うようになって、僕も残業減らすようにしています。

ー【僕】すごい分かる。金曜日とか午前中は惰性で働いてる感じで、午後は誰もいなくなるもんね、みんな毎週末3日休んでる感じ。

ー【J君】ホントそうです。夏休みとかクリスマスシーズンはもう誰も仕事進める気ないですよ(笑)。日本にいる時は会社に捧げるのが当たり前みたいに思ってたんですが、それを一歩外から見るとすごく変に思えてきました。

ー【僕】日本も働き方改革って言ってマシにはなってきてるけど、まだまだよね。でもいつかは日本に戻ってくるよね?

ー【J君】今後どうなるかは分かりませんが、かつてのようなガムシャラな働き方に戻れる気がしません(笑)。まだあと3~4年はこちらに居そうなので、もう少し駐在生活を堪能しながら今後を考えようと思います。

過去のJ君自身や、自分を変えようとする人達に一言

ー【僕】ここまで話を聞くと、もともと海外志向なかった状態から一念発起して英語勉強して海外に飛び出す、ってところは何か僕と似てるね。今、過去のJ君自身や、これから自分自身を変えようとする人に一言言うとしたら?

ー【J君】伝えたい言葉ですか…そうですね、「一歩踏み出せ」ですかね。

ー【僕】なんか奥が深そうな言葉だね。その心は?

ー【J君】英会話教室に行って自分を変えようと一歩踏み出したことから始まって、英会話レベルが低くてもアピールして一歩踏み出したことで次の道が開けましたし、今では海外に一歩踏み出して、日本にいた時とは全く違う視点から将来を考えるようになりました。

ー【僕】どれも一歩踏み出したことが共通してるね。J君の行動力を感じるエピソードだね。

ー【J君】自分が本当に何がしたいか、ちゃんと探すのってなかなか難しいですよね。僕が英会話の勉強を始めた時、今のような駐在を目指してたわけでは全然なくて、とにかく何かを変える一歩を踏み出そうとしたのが始まりです。

ー【J君】英会話を選んだのが合っているかどうかは全く分かりませんでした。でも分からなければ、一歩踏み出して確かめてみればいい。その一歩は合ってるかもしれないし、間違ってるかもしれない。でも「この道じゃない」と分かれば、それも立派な前進ですよね。

ー【僕】イイこと言うね!それは実際に一歩踏み出してきたJ君だからこその説得力がある。

ー【J君】僕の場合は踏み出した一歩から次の一歩が繋がった。ラッキーな面もありますが、最初の一歩がなければこのラッキーにも出会えませんでしたね。自分の進む道に迷っている人には、とにかく「まず一歩踏み出せ」を強調したいですね。

最後に

このインタビュー中にも欧州から仕事の電話がかかってきて、何食わぬ顔で「Hello?」と電話を受け取ってやりとりしていたJ君。

そんな彼も、元々はごく普通の日系企業の会社員だったと思うと、まさに「英語で人生が変わった」1人だと感じました。

このブログでは、英語で人生を豊かにするための有益な情報やノウハウを発信しています。

J君と同じように、会社員としての生き方を変えたいと思った方は、ぜひ次の記事を参考にしてくださいね!

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