「社会人になって英語が必要になった!学生の時にもっとしっかりやっておけばよかったな。。。」
「まずは基礎からやり直さないと、でも実際どんなトレーニングをやればいい?」
このような場面に出くわして、過去に勉強しなかった自分の行動を後悔している人も多いんじゃないでしょうか。
英会話を構成する基礎力は単語・文法・発音の3つで、これら基礎力がしっかりしていないと、いくら会話練習をしてもなかなか上達しません。
そこでこの記事では、英会話の基礎力である単語・文法・発音を伸ばすトレーニング方法について解説します。
基礎から英語をやり直したい人は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
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【英語の基礎をやり直す前に】まずは英会話の全体像を理解しよう
英語を勉強するのに「まずは基礎から」というのは間違いではないのですが、一方で英語の勉強を始めてからずーっと基礎の練習ばかりしている人も多くいます。
当然ながらこれではいつまで経っても英語は話せるようになりませんよね。
このような人に共通して見られるのが、英会話の全体像を把握をしていない、言い換えると英会話を構成する要素を理解していないということです。
全体像を把握していないので、基礎練習がある程度進んでも次に何をすればいいか分からず、いつまでも基礎練習を続けてしまうのです。
このブログでは、英会話の全体像(または英会話を構成する要素)を次の図のように捉えています。
・単語・文法・発音の基礎力がすべての土台にある
・基礎力を素早く使いこなす応用力(スピーキング・リスニング)がその上に積みあがっている
・積み重ねた基礎力と応用力を、本番の会話で使う実践力(場慣れ)が更にその上に積み重なっている
・英会話はこれら基礎力・応用力・実践力すべての積み重ねの上にあり、1つでも欠けると崩れてしまう
基礎力だけでなく、応用力や実践力などのトレーニングを積み重ねて、英会話力が上がっていくのです。
見方を変えると、英会話力を上げるためには基礎力はその土台にあり、最も重要と言っても過言ではありません。
基礎をやり直し勉強を始める前に、まずはこの全体像をしっかり把握してから取り組みましょう。
なお、「なんでこれが英会話を構成する要素になるの?」と気になった方は、次の記事でより詳しく解説しているので、理解度を高めるためにもぜひチェックしてくださいね。
英会話の基礎力は単語・文法・発音の3要素
英会話を構成する要素の中で、「基礎力」パートは単語・文法・発音の3つに分かれています。
この単語・文法・発音の3つの要素こそが、英会話力の土台にあたる「基礎力」なのです。
基礎練習を怠るとどうなるのか?
ではこの大事な基礎練習を怠るとどうなってしまうでしょうか?
単語・文法・発音の3要素は、そのうちどれか1つでも欠けてしまうと会話のキャッチボールが成立しません。
基礎の3要素が欠けるとどうなるか、道端で訪日外国人に話しかけられた場面を想定して考えてみましょう。
単語力がない場合
例えば、話しかけて来た訪日外国人が日本語の単語を知らなければどうなるでしょうか?
そもそも何を伝えたいのか全く分からず、言葉ではなくジェスチャーや指差しで伝えるしかありませんよね。
単語力不足、これが最も致命的です。
文法力がない場合
では話しかけて来た訪日外国人が、日本語の単語は知っているが文法(単語の並べ方)を知らない場合はどうでしょうか?
単語が分かる分、言いたいことは多少伝わるかもしれません。
ただし並べ方が違うと別の意味になってしまうこともあり、間違って伝わってしまうこともあり、例えば
「わたし」「あなた」「お金」「払う」
という4つの単語を知っているけど、文法を知らないので並べ方が分からない場合はどうでしょうか?
お金のやりとりが発生するのはなんとなく分かりますが、「わたし」が「あなた」に払うのか、「あなた」が「わたし」に払うのかまでは分かりませんね。
このように、文法力(単語の並べ方)がないと、正しく伝え、正しく理解することができないのです。
発音力がないとどうなるか?
では最後に、話しかけて来た訪日外国人が、日本語の単語も文法も知っているが、発音できない場合はどうでしょうか?
せっかく単語とその並び方を知っていても、それをどうやって発音するか(スピーキング)を知らないと喋れませんし、どのような音で発音されるのか(リスニング)を知らないとこちらの言葉を理解できません。
つまり、会話のキャッチボールができないという事態になってしまいます。
このように、基礎力の3つの要素のどれか1つでもかけてしまうと、会話が成立しなくなります。
単語・文法・発音の3つすべてを学習し、会話を支える土台をしっかり築くようにしましょう。
効果的な基礎練習の方法とは?
英会話上達のためのトレーニングは、まるで部活のように日々の鍛錬の繰り返しで、そのなかでも基礎練習は最も重要ながら最も地味でもあります。
でも部活においては、どのような強豪校でも基礎練習は絶対に欠かしません。
英会話も同じように、基礎練習を怠らず続けて、その上に積み重なる応用練習や実践練習を通して本番の英会話に臨むことが、上達への唯一かつ最短の道です。
基礎練習を単語・文法・発音に分けて、それぞれ解説していきます。
単語力を鍛える
自分で話す時も、相手の話を聞きとる時も、使える(身についている)単語の数が多ければ多い程、会話がスムーズに進みます。
ネイティブスピーカーの語彙力は約数万語あるといわれていますが、そのうち最も頻繁に使われる単語1,000語で日常会話の約85%を、2,000語で約90%をカバーできるそうです。
これら少数の頻出単語を特に集中して習得すれば良いということがわかりますね。
中学校で習う単語数が約1,000語(2021年度以降だと1,600~1,800語!)、ここに日常会話の頻出単語も多く含まれるので、まずは中学レベルの単語をしっかりマスターしましょう。
なお、単語はただ「知っている」のでなく、「使える」状態でストックするのが重要です。
なお次の記事では、単語を効率よく身につける方法について、東大生の記憶術を参考にした手法を解説しているので、気になる方はぜひチェックしてくださいね。
文法力を鍛える
単語を並べる共通ルールである文法は、正しくコミュニケーションするためにもしっかり学習することが大事です。
単語と同様に文法も、中学校で習う内容を理解していれば日常会話はちゃんと成り立つので、まずは中学レベルの文法をしっかりマスターしましょう。
次の記事では、文法力を効率よく学習する方法についてより詳しく解説しているので、気になる方はぜひチェックしてくださいね。
発音力を鍛える
正しい単語を正しい順番で並べることができれば、メールやチャットなど文章でのやり取りは可能です。
でも会話になると、その発音が間違っていると相手に伝わりませんし、正しい発音を知らないと相手の意図する単語を聞き取れないので、正しい発音を習得することが大事です。
英語には、日本語にはない独特な発音がありますので、しっかり発音できるようになるまでトレーニングしましょう。
また、正しい発音を学ぶことは、実はリスニング力アップにも繋がります。
なぜなら自分が発することができる音=自分が聞き取れる音だからです。
次の記事では、発音力を鍛える方法についてより詳しく解説しているので、ぜひチェックしてくださいね。
まとめ
この記事では、基礎から英語をやり直したい人向けに、英会話の基礎力を伸ばすトレーニング方法について解説しました。
基礎力である単語・文法・発音は英会話の土台であり、そのうちどれか1つでも欠けてしまうとコミュニケーションがうまくいきません。
まずは中学レベルの基礎力をマスターすることを目標に、日々努力を重ねていきましょう。
なお、効果的に英会話力をアップさせるには、この記事で解説した基礎力だけでなく、基礎力の土台の上にある応用力や実践力など、総合的にトレーニングする必要があります。
次の記事で、英会話学習の全体像について詳しく解説していますので、ぜひチェックしてあなたにあった学習計画を立ててくださいね。
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