「日系企業に勤めてるけど、どんなスキルを身につければいいんだろう?」
「ビジネスパーソンにとって武器になる資格ってどんなのがある?」
新卒で日系企業に勤めて10年以上経ちますが、これは僕自身が新入社員時代からしばらく抱いていた疑問です。
僕は、典型的な日系企業(いわゆるJTC)に勤める人こそ、英語を習得すべきと思っています。
僕は入社5年目くらいまでは人に誇れる大したスキルもなく、「誰もができるけど誰かがやらなければいけない嫌な仕事」を振られ、ストレスで不眠症になりましたが、そんな僕を救ってくれたのは「英語」でした。
英語という光るスキルを身につけたおかげで、「自分にしかできない仕事」を掴めるようになり、その後の留学や海外技術営業に繋がっています。
そこでこの記事では、JTCのような日系企業のビジネスパーソンが英語を学ぶべき理由を解説します。
JTC勤務の僕も、英語を習得して人生が変わったので、将来を見据えたスキルを身につけたい人や、キャリアップ・転職を考えている人の参考になると嬉しいです。
- 英語を使って海外顧客相手に仕事する日系企業サラリーマン
- もともと純ジャパ・海外経験なし、社畜生活で不眠症を経験
- 自分を変えるべく独学で&国内で英語を習得、TOEIC950点
- ドイツに研究留学して博士号取得、2024年から海外駐在
- 英語で人生を豊かにする人を増やしたい!
典型的な日系企業(JTC)の特徴とは?
最近、Twitterなどで「JTC」という言葉がよく使われるようになりました。
JTCとは「Japanese Traditional Company」の略で、「典型的な/伝統的な日系企業」のことを指します。
多くの場合、日本企業の伝統的な古い体質を指摘する時に使われることが多い言葉ですが、だからといって悪い企業かというと決してそうではありません。
JTCはちゃんとした定義があるわけではないですが、具体的には次のような特徴を持つことが多いです。
・大企業が多く雇用が安定している
・従業員も安定志向の人が多め
・ビジネスは国内多め、海外は苦手なことが多い
・保守的で動きが遅い
・給与体系など基本的に年功序列
・福利厚生が手厚い
JTCビジネスパーソンが英語を習得すべき3つの理由
では、JTCに勤務するビジネスパーソンがなぜ英語を習得すべきでしょうか?
僕が考える、JTCビジネスパーソンこそ英語を学ぶべき理由は次の3つです。
- 英語力が強い武器になるから
- 福利厚生で学習費用を補助できるから
- 昇進や転職にも有利に働くから
英語力が強い武器になるから
JTCビジネスパーソンが英語を学ぶべき理由の1つ目は「英語力が強い武器になるから」です。
英語が得意!という人や、海外と積極的にビジネスしたい!という人はJTCでは比較的少数派です。
英語ができる人は外資系企業などに行きがちだから?でしょうか。
理由は定かではありませんが…
JTCとはいえ国内だけでビジネスをしているわけではなく、例えば製造業で言えば、製品販売先は国内のみであっても、原料仕入先や工場が海外であったり、何らかの形で海外に関わっているはずです。
当然、海外とのやりとりは共通語である英語になるので、英語でのコミュニケーションを得意とする人材が重宝されます。
福利厚生で学習費用を補助できるから
JTCビジネスパーソンが英語を学ぶべき理由の2つ目は「福利厚生で学習費用を補助できるから」です。
JTCは福利厚生が充実しており、英語学習のような自己研鑽も、会社から費用補助が出ることが多いです。
例えば、TOEICの受験費用を年1回負担してくれたり、英会話スクールの授業料を何割か負担してくれたりします。
あなたがもしJTC勤務であれば、会社規定の自己研鑽制度を見てみましょう。
会社としても社員育成のため、社員に英語を学んで欲しいので、英語学習に何かしら会社補助が出る仕組みがあるはずです。
昇進や転職にも有利に働くから
JTCビジネスパーソンが英語を学ぶべき理由の3つ目は「昇進や転職にも有利に働くから」です。
JTCに限らず企業では、TOEICなどの英語試験の成績を昇進の基準にしている会社もあります。
またバイリンガル向け転職サイト「Daijob.com」登録者の英語力と、企業からのスカウトのデータを基に、英語力が年収・キャリアに与える影響について調査した結果(⇒詳しくはこちら)では、以下のように報告されています。
・企業からスカウトを受けた登録者の76%が、英語レベルが「ビジネス会話以上」(TOEIC 735点以上)
・企業からスカウトを受けた人材は、男女ともすべての年代で英語力の高さに年収が連動している
・男性の50代で、英語レベルが「ビジネス会話以上」と「日常会話以下」(TOEIC 730点以下)では年収280万円の差
・男性の30・40代、女性の50代も年収で100万円以上の差
これはつまり、「英語力が高い人材に対して払う年収が高い=転職市場での価値が高い」ということを意味します。
社内に限らず社外でも、英語力のあるビジネスパーソンの市場価値は高く、英語を学んでおけば、将来の昇進や転職を考えた時にも有利に働くのです。
英語”だけ”ができればいいわけではない、あなたの専門性がまず大事
英語はあなたの武器になる一方で、英語”だけ”ができればいいというわけではありません。
会社が求めているのは、「あなたの能力を英語で発揮すること」、つまり「あなたの業務上の専門性がまず大事」です。
僕自身もメーカーで研究開発職をしており、今は技術営業職として海外顧客に商品プレゼンしたりディスカッションしたりしていますが、ただ英語ができるだけではディスカッションは成り立ちません。
まずは技術の背景知識があり、その力を英語で発揮できることが、海外顧客に魅力を伝えるのに重要なのです。
あなたが英語習得を目指す際は、日々の業務もしっかりこなし、専門性も持ち合わせた英語人材を目指しましょう。
このような希少性の高い人材になれれば、社内での昇進や転職する際に、とても強い自己PRになりますよ。
なおこの考え方は、藤原和博さんという方が提唱している「3つのキャリアを掛け算して100万分の1の人材になる」という考え方に似ています。
あなたの専門性(100人に1人)と、英語(100人に1人)を掛け合わせれば、それだけで1万分の1の存在になれます。
次の記事で、「3つのキャリアを掛け算して100万分の1の人材になる」考え方について解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
まとめ:JTCビジネスパーソンの英語学習はコスパが高い!
今回は、JTCビジネスパーソンが英語を学習すべき理由について、JTC勤務者目線で解説しました。
英語を学習することで社内外でビジネスパーソンとしての市場価値を高められますし、社内制度を使えば学習費用を抑えることもできるので、JTCビジネスパーソンの英語学習はコスパが高いのでとてもおススメです。
なお僕はこのブログで、英語を習得して武器にして、理想の会社員キャリアを掴んでいく「英語系会社員2.0」という生き方を発信しています。
次の記事で、英語系会社員2.0についてより詳しく解説しているので、他の人とは一味違う武器を身に付けたい人や、会社員として理想のキャリアを掴みたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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