瞬間英作文ってどうやるの？メリットやポイントを徹底解説します！

このような悩みを持つ英語学習者は少なくないと思います。

瞬間英作文は、数ある英語学習法の中でもスピーキング力を上げるのに特に効果的な練習法ですが、負荷が高くて初心者には難しいですよね。

でも、正しいやり方でステップアップし、慣れるまで繰り返しトレーニングすると、スピーキング力は確実にアップします。

そこでこの記事では、瞬間英作文のメリットやポイントについて解説します。

瞬間英作文の効果を上げたい人は、ぜひ参考にしてくださいね！

瞬間英作文とは？

瞬間英作文はスピーキングを想定した練習で、自分でイメージした状況や場面を、瞬時に英語に変換し、言葉に発するトレーニング方法です。

僕がこのブログで解説する英会話のトレーニングには、基礎練習、応用練習、実践練習と３種類ありますが、瞬間英作文は応用練習の１つです。

イメージを伝えるのに必要な「単語力」と、それらを正しい順番に並べる「文法力」、そして正しく音にする「発音力」と、基礎練習で鍛える３要素を使う力をつけられる、とても効果的なトレーニング方法です。

見方を変えると、基礎練習でこれら３要素（中でも特に文法）をしっかり学んでいることが必要となるトレーニング法とも言えます。

なのでこの瞬間英作文は、下の学習ステップの図のように、基礎練習の土台の上にある「応用練習」に分類されます。

一方で瞬間英作文は、「瞬間」と名前がついている通り、瞬時に英作文し発することが重要です。

実際の英会話でも、会話のキャッチボールは瞬間的に絶えず続きますので、瞬間英作文はとても実践に近い練習と言えます。

なのでこの瞬間英作文は、先ほどの図のように応用練習の下に分類されます。

結果として図のように、基礎練習と実践練習の間というポジションになり、基礎練習で鍛えた３要素を実践で使えるようにするトレーニングということになるのです。

いかがでしょうか、ここまで解説をみて

と思った学習者もいるかもしれませんが、安心してください。

いきなりこの作業のすべてをやるわけではありません、と言いますか不可能です^^;

瞬間英作文は、段階を踏んで少しずつステップアップしていくのがポイントです。

詳しくは記事の後半で解説しますので、あきらめず最後まで読んで下さいね！

瞬間英作文の練習をする３つのメリット

瞬間英作文の練習をするメリットは、大きく分けて次の３つあります。

スピーキングの瞬発力が上がる

瞬間英作文の練習をするメリットの１つ目は「スピーキングの瞬発力が上がる」です。

まずはスピーキングのプロセスを分解した次の図を見てください。

スピーキングでは、自分の伝えたいことを英語の音にして発していくのですが、ここで英語初心者は、伝えたいことを一度日本語にして、日本語から英語に変換して話します。

でもこれだと、日本語から英語への変換に時間がかかり、実際の会話ではスムーズにやりとりができませんよね。

一方で英語上級者やネイティブスピーカーは、イメージを直接英語で発しています。

英語初心者に比べて、英語スピーキングの瞬発力が高いのはそのためです。

瞬間英作文のトレーニングをすると、思い浮かんだ頭の中のイメージを瞬時に英語で発することができるようになりますので、スピーキングの瞬発力が上がります。

英会話レッスンや実際の英会話でよく出くわす

といった場面を減らすことができます。

何度も繰り返すことで英文の「型」が身につく

瞬間英作文の練習をするメリットの２つ目は「何度も繰り返すことで英文の『型』が身につく」です。

瞬間英作文は最初は難しく、慣れて瞬時に答えられるようになるまで同じ教材を何度も繰り返します。

瞬時に答えられるようになる頃には、あなたの中で英文の「型」が身に付きます。

この英文の「型」とは、言いかえれば「パターン」のようなもので、同じパターンの文でも単語だけを別のものに変えれば、別の文章が完成します。

つまり「型」が一度身につくと、あとは単語を入れ替えるだけでいろんな場面に使える英文が作れるのです。

わざわざ英文法を考えなくなる

瞬間英作文の練習をするメリットの３つ目は「わざわざ英文法を考えなくなる」です。

初心者が英語を話そうとすると、どうしても日本語⇒英語に変換し、それを口に出すという流れになります。

この日本語⇒英語に変換する際、

と文法を気にしていると時間がかかってしまいますよね。

英文を作るのに、英文法を考えながら文章を作っているようでは、実際の会話のスピードにはついていけません。

一方のネイティブスピーカーは、文法をわざわざ考えなくても「自然とそうなる」というレベルで文法を使いこなしています。

それはあなたの日本語でも同じで、わざわざ日本語の文法を気にしながら喋っている人はほぼいないでしょう。

文法を考えなくても英文を作れる、あるいは喋りながら英文を作れるようになる、これも瞬間英作文の大きなメリットです。

瞬間英作文のステップアップ

瞬間英作文はとても負荷が高いトレーニングなので、いきなり全部完璧にやろうとすると挫折に繋がってしまいます。

瞬間英作文は、段階を踏んで少しずつステップアップしていくのがポイントです。

具体的には次のように、まずは簡単なところから徐々にステップアップしていくことをおススメします。

最初はスピードよりも確実性

瞬間英作文のステップアップ例の１つ目は「最初はスピードよりも確実性」です。

瞬間英作文は初心者には少し難しく、慣れて瞬時に答えられるようになるまで同じ教材を何度も繰り返しますが、特に最初のうちは難しく、ついて行けません。

ですが、最初はスピードよりも確実に文章を作ることを優先しましょう。

まずは時間をかけてでもしっかりと、自分が基礎練習で学んだ単語と文法を使ってきちんと文章を作れるかどうか、が大事です。

適切な単語を使い、文法を理解し納得した形できちんと文章を作れるようになってから、徐々に解答スピードを上げていくのがステップアップのコツです。

最初は発音よりも文章構築

瞬間英作文のステップアップ例の２つ目は「最初は発音よりも文章構築」です。

瞬間英作文の一番の目的は、イメージを瞬時に英語に変換することです。

もちろんその英語を、正しい発音で発生しないと相手に伝わらないのですが、最初から発音まで意識しようとすると、特に最初のうちは難しく、処理が追い付きません。

ですので、最初は発音よりも確実に文章を作ることを優先しましょう。

まずは発音は無視してよいので、自分が基礎練習で学んだ単語と文法を使ってきちんと文章を作り、発声することが大事です。

発音力は慣れた後からでも付いてきますし、リスニングの応用練習であるシャドーイングの練習でも鍛えることができますので、瞬間英作文ではまずは文章構築に集中するのがステップアップの第一歩です。

まとめ

今回は、瞬間英作文のメリットと、実際に練習する時のコツについて解説しました。

ポイントを意識して瞬間英作文でしっかりトレーニングを積んでおけば、実践練習である英会話レッスンや本番の英会話の土台になります。

一方で瞬間英作文は、応用練習という位置づけが示す通り、基礎がしっかり固まっていないとその期待効果は薄いです。

効率的に英語を習得するためには、基礎から応用、そして実践まで、英語習得の全体像の中であなたの課題にあったトレーニングを選ぶことが大事です。

次の記事で、あなたの課題の特定して効率的に学習計画を立てる方法について解説しているので、トレーニングメニューが適切か気になる方はぜひチェックしてくださいね！