「なぜ日本人は英語が話せないの?」
「外国人からはどう見られているんだろう、海外の反応は?」
そんな疑問をよく聞きますし、実際に僕自身もそう思いながら日々英語学習を続けていました。
もともと海外経験ゼロ、人前で英語を話すのを避けてきて英会話力ゼロだった僕ですが、今では海外駐在員として毎日英語で生活しながら、仕事とプライベートの両面で多くの外国人と話すようになっています。
この記事では、そんな経験と環境を持つ僕が考える、日本の英語力が低い理由と日本人の英語力に対する海外の反応、さらに日本人が英会話が上達するためのポイントについて解説します。
自分の英語力に自信を持てない人、英語学習で伸び悩んでいる人は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
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データで一目瞭然!日本人の英語力は世界でどのくらい?
世界的に見て日本の英語力はどの程度なのか、国際語学教育機関であるイー・エフ・エデュケーション・ファースト社が発表する「EF EPI (English Proficiency Index) 英語能力指数」調査結果を見てみましょう。
この2022年の調査結果によると、日本の順位は、英語を母国語としない世界111の国と地域の中でなんと80位!
日本人は英語が苦手とよく言われてはいますが、実際こんなにも低かったんですね・・・
アジア地域ではシンガポールがトップの2位、1位のオランダに迫る好成績です。
次いで22位にフィリピン、24位にマレーシア、31位に香港と続き、36位に韓国、62位に中国となっています。
アジアの中で見ても日本はとても低い位置にいることがわかりますね。
日本人の英語力に対する海外の反応は?
ではこんなにも低いと言われる日本人の英語力、海外から見るとどんな反応なのでしょうか?
実際にドイツ留学中、日本人とよく接する機会のある外国人に聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。
・確かに日本に旅行行ったときに英語がなかなか通じなくて困ったなぁ。
・まず英語で話しかけても「私喋れないので・・・」とみんな逃げちゃうんだよね。
・コミュニケーションできるのに「喋れない」っていう人も結構いるよね、自信がないのかな?
・ちょっとしたミスに敏感で”Sorry”ってよく言うよね、全然気にしなくていいのに!
「シャイ」や「完璧主義」といった、よく言われる日本人のイメージ通りの回答ですよね。
「あぁ、自分のことだ・・・」と思った人も多いんじゃないでしょうか?まさに僕自身もその一人でした。
日本人の英語力が低い4つの理由
なぜこんなにも、日本人の英語レベルは低いのでしょうか?
それには、僕は大きく4つの理由があると考えています。
- 外国人があまり往来しないから
- 日本語で高度な教育を受けられるから
- 日本語と言語の構造が大きく違うから
- 完璧主義な国民性だから
外国人があまり往来しないから
僕が考える、日本人の英語レベルが低い理由の1つ目は、外国人があまり往来しないからです。
これは日本が海に囲まれた島国なので国境が陸続きになって接している隣国がないことや、海外からの移民が少ないことと関係していると思います。
例えばヨーロッパでは、隣の国と国境が陸続きになっていて、別の言語を話す人たちがすぐ隣に住んでおり、自由に往来しています。
母国語が異なる人が当たり前のように往来すると、コミュニケーションを取るのに共通言語が必要になり、結果として英語が必要になるんだと思います。
これは僕自身、ヨーロッパ中の言語圏が異なる国を旅行してみて、どこに行っても英語表記があり、英語があればどこでも話が通じることを経験して感じたことです。
日本はヨーロッパとは対照的に、島国で国境が陸続きになっていないこともあって外国人があまり往来しませんし、移民もあまり受け入れていません。
最近では訪日外国人旅行者の数が増え、外国人を見かける頻度も高くなってきましたが、それでもまだまだ少ない方です。
外国人の往来が少ないので共通語としての英語を話す必要がない、これが日本人の英語レベルが低い大きな理由の1つと思っています。
日本語で高度な教育を受けられるから
僕が考える、日本人の英語レベルが低い理由の2つ目は、日本語で高度な教育を受けられるからです。
これは意外と知られていないのですが、大学レベルまで高度な教育を母国語で受けられる国は実は少ないです。
日本では当たり前のことのように思えますが、例えば東南アジア等ではそうではなく、高度な教育は英語でしか受けられないことが多いです。
日本人の英語力の低さは、日本語での教育環境の豊かさの裏返しでもあるという訳です。
最近では日本でも小学生から学校で英語学習が必須になったとはいえ、英語で授業を受けている国との差は埋まりきらないと思います。
日本語と言語の構造が大きく違うから
僕が考える、日本人の英語レベルが低い理由の3つ目は、日本語と言語の構造が大きく違うからです。
言語には親戚がいることをご存じでしょうか?
「語派」という同じルーツを持つ言語で、英語はドイツ語やオランダ語などと同じゲルマン語派に分類されます。
同じ語派に属する言語は親戚関係のようなもので、お互い言語構造が似ていて、単語のスペルは同じで発音だけが違うということもあったりします。
例えば同じゲルマン語派であるドイツ語と英語とでは、次のように似ている単語が多々あります。
英語 | ドイツ語 |
Information | Das Information |
School | Die Schule |
University | Die Universität |
また、アイスランド旅行に行った時も、スーパーの「ジャガイモ」の表記がなんかドイツ語に似てるなーと思い、調べてみるとやはり同じゲルマン語派だった、なんてこともありました。
陸続きでもなく距離も離れているのに、同じゲルマン語派というだけでこんなに似た単語を使っているなんて!と驚いたことを今でも覚えています。
アイスランド語 | ドイツ語 |
kartöflurnar | die Kartoffeln |
同じルーツを持つ言語同士は、単語や文法など似ている所があります。
外国語として英語を学ぶ人にとって、母国語が同じ語派だったら、習得のハードルが低いことは間違いありませんよね。
一方の日本語は、英語を含むゲルマン語派の言語とは単語も文法も大きくかけ離れています。
つまり日本人にとって英語習得は、言語の構造が大きく違うため、とてもハードルが高いのです。
完璧主義な国民性だから
僕が考える、日本人の英語レベルが低い理由の4つ目は、完璧主義な国民性だからです。
日本人はよく完璧主義で几帳面だと言われますが、色んな国の人と接してみても、やはりその通りだなと思います。
完璧主義な国民性は、言い方を変えれば、ミスをしたくない国民性ということもできます。
しかし僕はこのミスを恐れる国民性こそが、英語上達を妨げているように思います。
「英語が話せる」って、ネイティブ並みに完璧に
ペラペラで喋れるってことでしょ?
と思い込んでいる日本人は多いと思いますが、これだとネイティブ並みに話せないうちは「英語が話せない」ということになります。
完璧ではないから、そしてミスをしたくないから、多くの日本人は次のような負の循環に陥っていると思います。
1.ネイティブ並みじゃないので「自分は英語が話せない」と決めつける
↓
2.完璧主義なので、完璧じゃない英語で話そうとしない
↓
3.話さないのでいつまで経っても上達しない、ネイティブ並みになれない
↓
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一方で海外に行くと、一見自信満々そうに英語を喋っている外国人も、よくよく聞くと文法的に間違ってたりすることも多々あります。
それでも彼らは「英語が話せない」というよりは「ある程度話せる」と前向きに捉えている様子で、臆することなく積極的に話しかけ、間違ったときは修正すればいいと気楽に考えていました。
これが語学力を素早くレベルアップできる秘訣なんだな、と納得しました。
完璧主義な国民性が、日本人の英語力上達を妨げていると思えてなりません。
日本人の英語学習者のレベルアップに必要なことは?
では、日本人の英語学習者が英語レベルアップしていくのに必要なことは何でしょうか?
先ほど解説した、日本人の英語力が低い4つの理由の要因を分類すると次のようになります。
英語力が低い理由 | 要因分類 |
外国人があまり往来しないから | 英語が必要ない環境 |
日本語で高度な教育を受けられるから | 英語が必要ない環境 |
日本語と言語の構造が大きく違うから | 言語構造の違い |
完璧主義な国民性だから | 行動様式 |
日本人の英語学習者が英語レベルアップするには、このそれぞれの要因に対して対策を打てば良いのです。
英語が必要ない生活環境の対策法
日本人の英語力が低い4つの理由のうち2つは「英語が必要ない生活環境」に起因しています。
この要因の対策としては、英語が必要な生活環境をあえて作るようにすれば良く、例えば身近な所で
・スマホの設定を英語表記にする
・洋画をオリジナルで(吹き替えにせずに)観る
・通勤中に英語のラジオを聴く
・外国人の友人を作る
といったように、日本にいながらも海外で生活しているような、英語漬けの環境を作るのが効果的です。
これを読んでいるあなたはきっと、英語ができるようになりたい、つまり英語が必要な生活環境に飛び込んでいくことを考えているのではないでしょうか。
そのような環境を、まずは身の回りに作ることから始めてみましょう。
言語構造の違いの対策法
日本人の英語力が低い4つの理由の中でも「言語構造の違い」は最も本質的な要因で、残念ながら言語構造そのものを近づけるような対策はありません。
言語構造が大きく異なるため習得にも時間がかかってしまいますが、習得にかかる時間が最短になるよう対策することは可能です。
そのためには、英語習得への長い道のりを迷わずに進めるよう、「戦略」と「効率」がとても重要です。
次の記事で、英語を最短で話せるようになるための「戦略」と「効率」について解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
行動様式の対策法
日本人の英語力が低い4つの理由のうち「行動様式」については、ミスを恐れず積極的にアウトプットしていくという意識を持つことで対策することができます。
例えばオンライン英会話で、伝えたいことがあっても心の中で
英語でなんて言えばいいか分からないな…もう言わなくていいか
となったのは誰でも経験があると思いますが、これでは成長しません。
間違いを恐れない、間違ったら次から修正すればいい、というマインドセットに切り替えましょう。
日本人のレベルアップにおススメの教材
これらの対策を兼ね備えた、日本人の英語レベルアップにおススメの教材があります。
それはスタディサプリ×ネイティブキャンプのセットプランです。
有料英語学習アプリ利用率No.1のスタディサプリと、回数無制限の英会話レッスンを誇るネイティブキャンプによる最強タッグが実現した教材です。
アウトプットを習慣化するのは簡単ではなくサボってしまいがちですが、この教材ならインプットからアウトプットまで全てが学習プランに組み込まれているので、ガイドに従って進めるだけでアウトプットも習慣化できます。
またアプリなのでスキマ時間もうまく利用して実践的な英語学習を進めることが可能な上に、学習を継続的に続ける仕組みも備わっています。
言語構造の対策でも触れた「効率」もカバーする、忙しい社会人に特におススメの教材です。
次の記事で「スタディサプリ×ネイティブキャンプの英会話セットプラン」について詳しく解説しているので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
今回は、日本の英語力が低い理由と日本人の英語力に対する海外の反応、さらに日本人が英会話が上達するためのポイントについて解説しました。
英語学習において日本人が置かれている状況や陥りやすい罠を知り、それを克服することを意識しながら習得を目指しましょう。
英語を習得すると、あなたの目の前に広がる世界が驚くほど広がり、可能性が広がります。
次の記事で、英語を習得することでどのように人生が変わったかを解説しているので、英語で広がる可能性について知りたい人はぜひチェックしてくださいね。
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