「TOEIC勉強しても英会話はできるようにならないの?」
僕自身もそうでしたが、TOEICで高スコアを取ったのに話せないという人が多いので、このような疑問をよく聞きます。
確かにTOEIC学習だけでは英会話はできるようになりませんが、TOEIC学習をうまく使えば、効率よく英会話上達に役立てることができます。
そこでこの記事では、英語コミュニケーション力を上げるためのTOEIC学習の使い方について解説します。
これから英語学習を始める人や、何から学習を始めていいか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
- 英語で海外相手にビジネスするJTC開発職サラリーマン
- 社畜生活で不眠症を経験、自分を変えるべく英語学習を開始
- 純ジャパ・海外経験なしでも国内で英語を習得、TOEIC950点
- ドイツに研究留学しPh.D.取得、2024年から海外駐在(予定)
- 英語でキャリアを切り開く人を増やしたい!
TOEICスコアと英会話コミュニケーションレベルの関係
TOEICを運営するIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)によると、TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関は次のようにまとめられています。

TOEICスコア毎に、どのようなコミュニケーションができるかの目安について書かれていますね。
でも実は、実際の会話でこの表の通りコミュニケーションが取れるかどうかは別問題だと思います。
なぜなら、このTOEICスコアはリスニング&ライティングのみで、スピーキングは評価されていないからです。
コミュニケーション手段としては会話がメインなので、リスニング力だけでなくスピーキング力もないと、ちゃんと意思疎通できませんよね。
TOEICで高スコア取ったけど、全然喋れないよ…
という人は本当に多く、皮肉なことに勉強熱心な人ほどこうなってしまう傾向が強いです。
実際、僕もTOEICスコアアップ学習を頑張って860点を取った時点を振り返ると、表に書かれているように「十分なコミュニケーションができる」とはとても言えない状態でした。

リスニング力はついていましたが、
スピーキングの瞬発力は全くありませんでしたね…
英語コミュニケーション力アップのため、TOEICはどう使えばいい?


じゃあTOEICをどれだけ頑張っても話せないから無意味では?と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
まずTOEIC学習で得られる英語力と、実際のコミュニケーションに必要な能力にはギャップがある、ということを理解しましょう。
その上で、TOEIC学習をうまく使って、あなたの英語学習プランを組み立てれば良いのです。
具体的にどうするのかというと、例えば次のように、TOEIC学習も取り入れながら、それ以外の学習と組み合わせるのをおススメします。
TOEIC学習でできること | TOEIC学習以外でやること(スピーキング用) |
---|---|
基礎力(単語・文法)やリスニング力を鍛える 英語学習のリズムや習慣を作る 現在地の指標にして学習モチベーションを維持する | 発話の瞬発力を鍛える(瞬間英作文など) 実践の会話に慣れる(オンライン英会話など) |
スピーキングに向けた学習ととしては、TOEIC学習で鍛えられる基礎力やリスニングに加え、瞬間英作文やオンライン英会話で「自分のイメージを言葉にする」練習が必要です。
なお次の記事で、瞬間英作文のやり方や効果について解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
TOEIC 730点取れたら実践練習を始めよう


TOEICは学習した時間分だけ点数が上がっていくので、より高スコアを目指したくなってしまいます。
しかしTOEICは、必ずしも満点を目指す必要はありません。
ある程度の点数が取れたら、それ以降はオンライン英会話のような実践形式の練習を取り入れることをおススメします。
その「ある程度」の目安はどれくらいなのか?というと、僕は730点くらいがいいと考えています。
TOEICで730点を取ったら実践練習を行った方が良いと考えている理由は、次の3つです。
- 実践練習の基礎力は十あるレベルに達しているから
- 実践練習を行うことでTOEICのスコアアップも期待できるから
- TOEIC高得点よりも、スピーキングができる人材の方が希少性が高いから
実践練習の基礎力は十分あるレベルに達しているから
TOEIC 730点を取ったら実践練習を行った方が良い理由の1つ目は「実践練習の基礎力は十分あるレベルに達しているから」です。
できるだけ早い段階で実戦形式の練習を始めた方が良いですが、一方で基礎力がない中で実践に進んでも効果は低いです。
実践練習に行く前にある程度の基礎力は必要で、730点あれば基礎力は十分あると言えます。
この記事の冒頭の図にあるPROFICIENCY SCALEでも、TOEIC 730点で「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」とされていますね。
730点あれば、(少なくとも時間をかければ)会話でコミュニケーションが取れる基礎力が十分あると言えますので、実践練習を取り入れましょう。
実践練習を行うことでTOEICのスコアアップも期待できるから
TOEIC 730点を取ったら実践練習を行った方が良い理由の2つ目は「実践練習を行うことでTOEICのスコアアップも期待できるから」です。
TOEICで730点より更に高得点を取るには、情報処理スピードが重要になります。
オンライン英会話のような実践練習をすると情報処理スピードを鍛えられるので、実は一見無関係に見えるTOEICの得点アップに繋がります。
僕自身もTOEICスコアアップ学習に集中していた時、オンライン英会話での学習を取り入れて情報処理スピードが上がり、TOEICスコアが100点上がりました。
次の記事で、当時の状況やスコアアップに繋がった理由について詳しく考察しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
TOEIC高得点よりも、スピーキングができる人材の方が希少性が高いから
TOEIC 730点を取ったら実践練習を行った方が良い理由の3つ目は「TOEIC高得点よりも、スピーキングができる人材の方が希少性が高いから」です。
TOEICが普及し、その攻略法も広く知れ渡るようになったので、TOEICハイスコア保持者は珍しくなくなってきました。
でも、高得点なのに話せない人は今でも変わらず多く、スピーキングができる人は希少性が高いです。
一方でスピーキングができる人材は、ビジネスの世界での需要も高いので、あなたの武器になります。
TOEIC高得点を目指すよりも、スピーキング力アップを目指した方が、あなたの市場価値が高まって得策なのです。
まとめ:TOEIC学習をうまく使って英語コミュニケーション力を高めよう
今回は、英語コミュニケーション力を上げるためのTOEIC学習の使い方について解説しました。
英語コミュニケーション力を高めるには、リスニングとリーディングのみのTOEIC学習だけでは不十分です。
かといってTOEIC学習が無意味という訳ではなく、TOEIC学習を通じて基礎を固めて、そこから実践練習を取り入れていくのが効率良い学習方法です。
TOEIC高スコアをただ狙うのではなく、その特性を生かして、あなたの学習目的に合った「使い方」を心がけましょう。
なお、このようにTOEICもうまく使いながら英語を習得して理想の会社員キャリアを掴んでいく「英語系会社員2.0」という生き方を、僕はこのブログで発信しています。
次の記事で、英語系会社員2.0についてより詳しく解説しているので、英語を自分の武器にしたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
コメント